たこ焼きの発祥と名前の由来!甲賀流の元祖や舟皿に盛り付ける理由!

2018年9月17日食材・料理・グルメ

たこ焼き 発祥 由来

大阪名物といえば、子どもから大人まで大好きな「たこ焼き」がありますよね。

今では、全国どの地域でも食べられるくらいの定番のおやつになりました。

 

ところで、たこ焼きの発祥って一体どこかご存知ですか…。

もともとの具材は今と異なっていたといわれていますが、名前の由来も気になりますね。

 

また、マヨネーズを使用し始めた「甲賀流」の元祖とはどんなお店なのでしょうか…。

そこで、今回はたこ焼きの発祥や名前の由来、甲賀流の元祖、舟皿に盛り付ける理由などをご紹介します!

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たこ焼きの発祥の由来とは?

たこ焼きの発祥には「3つのルーツ」があるといわれています。

 

1つ目は、兵庫県明石市の名物「明石焼き」に由来するという説。

明石焼きは小麦粉、卵、だし汁等を混ぜたものにたこを入れて焼くので、たこ焼きよりも柔らかくフワフワに焼き上がります。

明石焼き

味付けはソースではなく、お椀に出汁を入れて浸けて食べるタイプですね。

玉子焼きとも呼ばれてますね。

 

2つ目は大正時代に食べられていた「ちょぼ焼き」です。

水と小麦粉を混ぜたタネを、今のたこ焼き用鉄板のような半円の銅板で焼きます。

具材は紅ショウガやネギを使用し、醤油で味付けされています。

たこ焼き発祥の由来としては随分近いですが、具材にたこは使われていません。

 

そして、3つ目が現在のたこ焼きの元祖と呼ばれる「ラヂオ焼き」です。

ラヂオ焼きは明治~大正に大流行した、ちょぼ焼きから派生したおやつです

たこ焼き 由来 ラヂオ焼き

水と小麦粉で溶いたタネを球状の鉄板に流し込み、なかに味付けしたコンニャクやスジ肉を入れて丸く焼き上げたものです。

たこは使用されていませんが、かなり近付いてきましたね。

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大阪の会津屋が元祖?

昭和初期、大阪市西成区にある食品会社・飲食店である「会津屋」の初代当主が、たこ焼きの創始者と呼ばれています。

明石焼きの卵とたこを入れる文化と、ラヂオ焼きのコンニャクやスジ肉を入れて丸く焼く文化からインスピレーションを受け、作り始めたといわれています。

 

つまり、たこ焼きの元祖は大阪の会津屋ということになります。

 

今と同じ形や具材だった?

会津屋が作った元祖たこ焼きは、会津の郷土料理「こづゆ」に似せた、だし汁、小麦粉、卵を溶いてタネを焼きました。

たこ焼きの生地に出汁の味付けを始めたのも、会津屋が発祥とされています。

 

明石焼きのように丸く焼ける鉄板を使用したので、形は今のたこ焼きそのものです。

具材も明石焼きを真似ているため、すでにたこが入っていたようです。

 

今のものとほとんど変わらない形ですね。

あらかじめ生地に出汁の味付けがされていたので、ソースを使うようになったのは戦後とんかつソースが開発されてからでした。

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たこ焼きの名前の由来とは?

たこ焼きという名前が付いたのは、会津屋のご主人が初めて明石焼きの具材を知ったことに由来しています。

 

会津屋がスジ肉入りのラヂオ焼きを販売していた頃の話に、明石出身のお客さんが「ここはスジ肉か、明石はたこ入れてんで」と話したようです。

そこで、ご主人の頭の中で、具材にたこを使うという発想が生まれたようです。

 

大阪では、大阪湾からいつでも新鮮なたこを仕入れることができます。

こうして、明石焼きならぬ「たこ焼き」という名前に変化したようです。

たこ焼き 名前 由来

 

甲賀流たこ焼きの由来とは?

大阪のたこ焼き屋さんといえば甲賀流!

今ではたこ焼きにソースとマヨネーズをかけるお店が大半ですが、マヨネーズをかける由来となったのが甲賀流という名のお店です。

 

たこ焼きに3本線の細いラインで格子状に掛ける、いわゆる網掛けマヨネーズの元祖です。

甲賀流たこ焼き

「市販のマヨネーズだと酸っぱい」と判断し、卵黄だけを使用した自家製を利用しています。

 

生地にもこだわったのが、甲賀流のたこ焼き。

出汁は勿論、山芋を入れることで焼き上がりを外はカリッ、中はトロッとした食感を究極まで追い求めました。

 

ソースにもフルーツをブレンドして、生地にも合うように作られています。

 

舟皿に盛るようになった由来とは?いつ頃から始まった?

現在、たこ焼き屋さんで買うと、舟皿に入れてくれるところが多いですね。

舟皿とは、木を薄く削った経木でできていて、舟の形をした容器のことです。

 

熱々のたこ焼きを入れても経木で熱さを吸収してくれることに由来し、プラスチックができる前から始まったといわれています。

たこ焼き 舟皿 由来

また、経木は水分と油分を吸収することができるため、熱々のたこ焼きが冷めた時にもベチャッと容器にくっ付くこともありません。

 

舟皿は単価も安く、使い捨てができることもメリットの1つです。

発祥の由来はわかっていませんが、早くからたこ焼きの容器として取り入れられていたようです。

 

たこ焼きの歴史は意外と古く、昭和初期の頃に誕生しています。

戦前は2個1銭で販売されていて、今では4~6個で1人前500円前後で売られるようになりました。

 

味付けもマヨネーズ以外にもあり、国民食といっても過言ではないと思います。

今や、世界でも「takoyaki」として愛されいているたこ焼きを、これからも美味しく食べていきたいですね。

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