トマト・ミニトマト・プチトマトの違い!大きさやリコピン含有量は?
あなたはトマト、ミニトマト、プチトマトの違いをご存知でしょうか?
見た目では、なんとなく大きさが異なるというのはわかるかと思います。
ただし、実際にはどのような定義で種類分けされているのか、曖昧という人も多いようです。
また、リコピンに代表される栄養価の違いも気になりますよね…。
一口にトマトといっても大玉、中玉、小玉があり、様々な品種があるため意外と区別がつかないこともあります。
そこで、今回はトマト・ミニトマト・プチトマトの違いについて、栄養価の話なども交えながらご紹介します!
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トマト・ミニトマト・プチトマトの違いとは?
まずはトマト、ミニトマト、プチトマトの分類に関するお話です。
気になるのは大きさの違いだと思いますが、ミニトマトやプチトマトは大きさも同じような気がしますよね。
子どもに聞かれてもハッキリ答えられるよう、それぞれ詳しく見ていきましょう!
トマト・ミニトマト・プチトマトの大きさの違いとは?
トマトとミニトマトに関しては、大きさの違いによって分類されています。
なかでもトマトは「大玉」と種類付けられることが多く、重さが150g以上のものを呼んでいます。
一方のミニトマトは「小玉」とされ、直径が3~4cm、重さは30g以下のものを呼びます。
明らかに大きさや重さに違いがあることがわかりますよね。
また、その中間に位置する30~150gまでのものは、「中玉」という意味でミディトマトと呼ばれています。
ただし、一般的には「大玉」と「中玉」を合わせてトマト、それ以下の大きさのものをミニトマトと分類されている形になっています。
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ミニトマトとプチトマトの違いとは?
ミニトマトとプチトマトはどちらも小さいので、どんな違いがあるのか気になりますよね。
実は、プチトマトというのは、ミニトマトと呼ばれる「小玉」の中の一品種のことでした。
両者にはハッキリとした違いがあり、昔タキイ種苗株式会社が輸入販売を手掛けていたプチトマトは商標名です。
昔はトマトといえば大玉のことを指し、小玉は人気がなくほとんど出回っていませんでした。
その後、高度経済成長で都心に人が集中するようになり、マンションや団地で暮らす人が増えました。
その人たちの中で、ベランダで植物を育てる人たちが出てきたのです。
いわゆる団塊の世代をターゲットにした販売されたのがミニトマトの中のプチトマトという商品でした。
プチトマトが大ヒットしてからは様々な品種の小さいトマトが作られるようになり、それらをまとめて「ミニトマト」と呼ぶようになりました。
その後、平成19年には甘みが少ないなどの理由でプチトマトの生産は終了となりました。
ただ、プチトマトは愛称という形で未だに残っていますので、ミニトマトとの違いはないという考え方もできます。
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トマトとミニトマトの栄養価の違いは?
大きさの違いによって栄養価も異なるのか気になりますね。
次はトマトとミニトマトの栄養価の違いについて見ていきましょう。
リコピンの含有量の違いは?
トマトの代表的な栄養素といえば、カロテンの一種とされる赤い色素成分「リコピン」ですね。
緑黄色野菜に豊富に含まれる「β‐カロテン」の2倍以上の抗酸化作用があるといわれています。
このリコピン含有量の違いについてですが、トマトよりもミニトマトの方が約2.5倍も多く含まれています。
もともとリコピンは赤色の色素成分なので、より赤い色をしたトマトに多く含まれています。
ちょっと見た目ではわかりにくいですが、ミニトマトは赤色系、トマトはピンク色系のものが多いという違いもあります。
そのため、ミニトマトの方がリコピン含有量が多くなっています。
ちなみに、リコピンやβ‐カロテンが持つ抗酸化作用とは、私たちの体内で活性酸素が増えるのを抑制し、アンチエイジング(抗老化、抗加齢)を実現させる働きのことです。
動脈硬化やガンの予防の他、肥満などから始まる生活習慣病の予防や改善が期待できます。
また、体内の若返りだけでなく、女性には嬉しいお肌のシミ、シワ、たるみなどを改善する効果もあります。
その他の栄養価に違いはある?
トマトには、リコピンと同じく抗酸化作用を持つ「ビタミンC」も含まれています。
ビタミンCは風邪予防や美容効果があり、コラーゲンの合成にも役立つ成分です。
こちらもトマトよりミニトマトのほうが2倍以上も多く含まれており、栄養価にも随分違いがあるようです。
また、血圧を下げる効果のあるカリウム、脂肪の燃焼を助ける効果のあるビタミンB6も含まれていて、どちらもミニトマトのほうが多く含まれています。
主な栄養価は赤色系トマトに多く含まれている傾向がありますが、どちらかというと加工用に使われることが多いです。
そのため、生のトマトで摂取するよりも、トマトジュースや缶詰などの加工品からのほうが効率よく摂取できます。
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トマト・ミニトマトの主な品種は?
最後にトマトとミニトマトの主な品種について見ていきましょう。
「大玉」「中玉」「ミニ」に分類しておきますので、購入時や栽培時に違いもわかりやすいと思います。
ちなみに、中玉(ミディトマト)は大玉とミニを交配して作られた品種です。
甘いフルーツトマトなども多く、大きさの違いから一般的には単に「トマト」に分類されています。
大玉トマトの主な品種
【桃太郎系】
- 1985年にタキイ種苗から発表されたトマト。
- 市場に出回っているものでは一番種類が多い。
- 甘みが強くて適度な酸味もある。
- 果肉がほどよい硬さで、ゼリー部分が流れにくいのも特徴。
【ファーストトマト】
- ポンテローザという品種を元に作られた。
- バランスのよい味わいで、ゼリー部分が少ないためサンドイッチ向け。
- 桃太郎系トマトの登場により生産が減少した。
【桃太郎ゴールド】
- ピンク系トマトのリコピンよりも、体内に吸収されやすい「シス型リコピン」を多く含む。
- 糖度はそれほど高くないが、酸味とのバランスに定評がある。
- 肉質がしっかりしていて崩れにくい。
【りんか409】
- 2007年に発表された比較的新しい品種。
- しっかりとした肉質なのに、口の中でとろけるような食感が魅力。
- 糖度が高くコクがある。
中玉トマトの主な品種
【ルネッサンス】
- サカタのタネより発表された品種。
- 水分調整をして糖度を高めたフルーツトマトの代表格。
【ソプラノトマト】
- サカタのタネより発表された品種。
- 王様トマトに加えられた6品種目に当たる。
- 肉質は硬く味が濃いのが特徴。
- 高糖度栽培されたものはえぐみが残ることもある。
【カゴメこくみトマト・ラウンド】
- カゴメブランドの「こくみトマトシリーズ」の一種。
- リコピンとグルタミン酸を多く含む。
- そのままでも調理をしても美味しい。
【アメーラ】
- 静岡県や長野県で栽培されている高糖度トマト。
- 静岡県の農業研究所で1994年に開発された。
- 果肉はそれほど厚くないが、中身がぎっしり詰まっている。
【フルティカ】
- 中玉トマトの中では最高レベルの糖度。
- 果肉は軟らかくて弾力があり、ゼリーの飛び出しが少ない。
- 瑞々しい品種のため、味が薄いと感じる人もある。
【ゼブラトマト】
- ゼブラ柄をした品種で、レッド、グリーン、ブラックなどがある。
- 美しい見た目からレストランなどでよく使用されている。
- 日本での認知度は低め。
- やや酸味が強い。
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ミニトマトの主な品種
【キャロルセブン】
- トマト特有の青臭さがなく食べやすい。
- 艶やかな赤色、ジューシーな果汁から「真っ赤な真珠」とも呼ばれる。
- 高糖度栽培により糖度の高いものも出回っている。
【トマトベリー(トマトベリーガーデン)】
- いちごのようなかわいいハート型が特徴的。
- 糖度はスイカと同じくらいある。
- 世界の見本市で3位になったこともある品種。
【ブラックチェリー】
- 黒トマトとも呼ばれ、熟すと赤黒くなる。
- 皮が薄くプルンとした食感。
- 甘みが強くてフルーツのような味わい。
【アイコ、イエローアイコ】
- 2004年にサカタのタネより発表された品種。
- ラグビーボールのようなかわいい形が特徴的。
- ゼリーが少なく、甘みが強い。
【ブラッディタイガー】
- 2014年、「マウロの地中海トマト」より発売開始された品種。
- 糖度が高くプラムのようなパリッとした食感。
- 大玉と比べて4~6倍ものリコピンを含む。
【イエローグレープトマト】
- どんぐりのような形のトマト。
- 皮は少し厚めで硬いが、果肉は軟らかい。
- 糖度もそれほど高くないが、酸味も少ない。
【つやぷるん】
- つやつやピカピカのサクランボのような品種。
- フルーツトマトの中では最高レベルで皮が薄く、口に残らない。
- 糖度はスイカ以上とも…。
【プリマドロップ】
- ミニトマトの中でも小粒ながらかなり高級な品種。
- 濃いめの赤色をしており、色ムラがなく奇麗。
- 甘味と酸味のバランスも抜群。
- ちょっと厚めの皮が破けると、ゼリーが弾けるように出てくる。
【チャドウィックチェリー】
- 皮は薄く果肉が厚めの品種。
- 中のゼリーは中央の果肉で区切られている感じ。
- 味が濃いため、生でも加熱しても美味しい。
【チェリースノーボール】
- 白いトマトと呼ばれるが、実際はクリーム色に近い。
- 果肉は厚みがあり、皮は薄くて口に残りにくい。
- ゼリーは少ないが、口の中でジューシーにほんとりと甘さが広がる。
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トマト・ミニトマト・プチトマトの違い!まとめ
- トマトは大きさや重さによって呼び方に違いがある
- 一般的には大玉と中玉をトマト、それ以下のサイズをミニトマトと呼ぶことが多い
- プチトマトはミニトマトの一品種で、商標名である
- 現在でもプチトマトという愛称として残っている
- 栄養価は全体的に赤色系のミニトマトのほうが高い
- リコピンの含有量にも違いがあり、ミニトマトの方が多い
トマト、ミニトマト、プチトマトの違い、わかりましたか…。
お子さんに聞かれたら、ぜひ教えてあげて下さいね!
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