喪中にお歳暮が届いたらお返しは必要?贈る時期やのしのマナー!
ご自身が喪中の時でも、例年通りお歳暮が届くこともあると思います。
そんな時、「お返しは必要なのか?」と悩む方も多いようです。
そもそも喪中でも、1年間の感謝の気持ちを込めたお歳暮は贈ってもよいといわれています。
そのため、ご自身は「今年だけは控えよう」というつもりでも、次々に贈られてくるケースも考えられます。
今後のお付き合いのためにもお返しをしておきたい時は「贈る時期」や「のし」などのマナーを守る必要も出てきます。
お礼状はどうすべきかについても考えをまとめておいた方がよさそうですね。
そこで今回は、喪中にお歳暮が届いたらお返しは必要?贈る時期やのしのマナー!というテーマで詳しくご紹介しますね!
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喪中にお歳暮が届いたらお返しは必要?
お歳暮は本来、普段お世話になっている目下の方が、お世話をしている目上の方に対して贈る贈答品です。
そのため、喪中でなくともお返しが必要というわけではありません。
たとえば、会社の部下が上司に対して「1年間の感謝」を伝えるために贈ることも多いと思います。
その際、部下は品物などの見返りを求めている訳ではありませんよね。
例年お歳暮を贈り合う仲であれば、喪中は「贈るべきか?控えるべきか?」「届いたらお返しをするべきか?」といった悩みも出てきます。
また、予期せぬ目上の方から届いた場合は、今後のお付き合いを円滑にするために品物を贈っておくのもよいでしょう!
基本的に、慶事(祝い事)の意味が含まれないお歳暮は、喪中でもやり取りしてもマナー違反には当たりません。
ご自身は控えるつもりだったとしても届く場合もありますので、お返しをしておく必要性がある相手と判断したら急いで用意した方がよさそうです。
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喪中にお歳暮が届いた時のお返しの時期は?
ご自身が喪中の時にお歳暮が届いた場合、お返しの時期で悩むことも多いと思います。
というのも、今年は控えるつもりで何も用意していなければ、急遽品物選びから始める必要があるからです。
全国的に地域差はありますが、一般的なお歳暮の時期は12月13日~12月20日頃が目安となります。
関東や関西であれば12月31日までに届けばOKとされていますので、間に合うようであれば年内にお返しの品を贈るのもよいでしょう!
しかし、喪中で控えるつもりだったのであれば、どんなに急いでも年内に相手に品物を届けるのは困難というケースもあります。
その場合は、正月の「御年賀」を贈る時期を避け、松の内が明けた頃に「寒中見舞い」としてお返しを贈ります。
※御年賀には正月を祝う慶事の意味が含まれているため相応しくありません。
松の内は「関東では1月7日まで」、「関西では1月15日まで」と異なりますが、寒中見舞いの時期が終わるのは立春の前日となる「節分」の日になります。
【寒中見舞いの時期】
- 関東:1月8日~2月3日頃 ※全国的にほとんどの地域
- 関西:1月16日~2月3日頃
贈り物の名目も「お歳暮」ではなく、「寒中見舞い」に切り替えて品物を贈ることになります。
四十九日の法要が終わるまでの「忌中」の間もお返しを贈ることはできませんので、同時期に贈ることも考えられます。
寒中見舞いに切り替えて贈る際は、「のし」の表書きなども注意しておきましょう!
喪中のお歳暮にお返しをする時ののしのマナー!
お返しが年末までに相手に届くようであれば、のしの表書きは「お歳暮」のままで問題ありません。
また、会社の部下や目下の方に贈る場合は「御礼」とする方法もあります。
喪中のお歳暮には「水引き」や「折り熨斗」のある「のし紙」を使用せず、白で無地の奉書紙を使うのがマナーです。
簡易的な短冊タイプでも構いませんが、お返しの場合も同じ物を使用しましょう。
「喪中はのしを掛けない」とする地域もありますので、お歳暮が届いたら年配の方に相談してみてもよいですね!
「必要ない」と言われたら、包装紙で包んだだけの品物をそのまま贈るのが一般的です。
寒中見舞いとしてお返しをする時ののしは?
喪中に届いたお歳暮を寒中見舞いでお返しする際も、のし紙は使用せず白で無地の奉書紙を使います。
一般的な広いのし紙タイプと短冊タイプのどちらでも問題ありません。
注意事項としては、以下のように表書きの文言が相手によって変わってくる点が挙げられます。
- 目上の方:寒中御伺
- 目下の方:寒中御見舞(※ご自身と同等の方も)
これは喪中に関わらず、一般的な寒中見舞いでも同様です。
簡易的な短冊タイプの奉書紙の場合、目上の方に対して失礼に当たることもあるため、通常ののし紙の広さの物を使った方が無難です。
また、お歳暮の時期では喪中でも、寒中見舞いの頃には喪が明けている場合もありますよね。
喪が明けていれば通常の「のし紙」を使用することができますので、紅白蝶結びの水引きや折り熨斗が付いた物をお返しの品物に掛けて贈りましょう!
もちろん、一般的な「短冊のし」も使用することができます。
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お返しをする・しない時もお礼状を出す!
喪中に予期せぬお歳暮が届いたら、お礼状を出すのがマナーです。
普段から贈り合っている仲だったとしても、「自分が喪中だから控えよう」というつもりだったのであれば、贈るタイミングもズレてきますよね。
例年とは異なり、急遽お返しを用意することになった場合は、先にお礼状でお歳暮を贈っていただいたことへの感謝を伝えておきましょう。
よほど親しい仲であれば、届いた日に電話をかけておくだけでも構いません。
お返しが年をまたぐような場合はとくに、先にお礼状を郵送しておくと相手に感謝の気持ちが伝わりやすいです。
また、喪中であるなしにかかわらず、贈り主が目下の方だから毎年お歳暮をいただくばかりという場合も、お礼状だけは出しておくのが常識ですね。
何もアクションを起こさなければ、贈り主としても「相手に届いているのか?」と疑問を抱くことに繋がります。
贈り物をする時は送り状を先に出しておくこともマナーですが、突然喪中にお歳暮が届くこともありますので、慌てずに相手に礼を尽くしておきましょう!
喪中のお歳暮に対するお礼状の例文!
最後に、喪中にお歳暮が届いた時のお礼状の例文をご紹介します。
今回は、年内にお返しをする前提の文章となっていますが、親しい間柄であればもっと砕けた文章でも構いません。
拝啓 師走の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度は父○○の喪中につき、年末のご挨拶を控えておりましたが、
大変結構なお歳暮の品をいただき誠に恐縮しております。
ご家族様には大変ご心配をおかけしましたが、私たち家族一同も
ようやく落ち着きを取り戻し、普段通りの生活に戻りつつあります。
本日、地元の名産品の○○をお送りしましたので、ぜひご笑納くださいませ。
年の瀬を迎え、何かとお忙しい時期かと存じますが、くれぐれもお身体ご自愛ください。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。
基本的な文章の流れは、以下の通りです。
- 冒頭の時候の挨拶+相手の健康を喜ぶ言葉
- お歳暮をいただいたことへのお礼と感謝
- お返しの品を送ったことの報告(※贈る場合)
- 相手の健康を気遣う締めの言葉
万一、故人宛にお歳暮が届いた時もお礼状を送りましょう!
お返しの品物を贈るかは今後のお付き合いなどを考えて判断するか、1回限りと割り切って贈っておくのもよいですね!
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まとめ
喪中といえど、49日法要の忌明け後すぐの頃はお歳暮を贈る気になれないことも多いと思います。
ただ、相手から贈られてくる分には礼を尽くし、お返しをするかどうか判断しなければなりません。
気持ちが落ち着いていない場合は、年が明けてから寒中見舞いでお礼の品物を贈るのもよいでしょう!
お歳暮ののしやお礼状はマナーがありますので、喪中だからといって蔑ろにしないよう注意しておきたいですね。
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