門松の飾り方!玄関(戸建て・マンション)や店舗の入り口は?
お正月の飾りの中でも重要な役割のある門松。
年神様を迎え入れる準備となりますので、正しい飾り方をしたいですね。
戸建てやマンションの玄関、店舗の入り口では、どのように設置すればいいのか確認しておきましょう。
また、インテリアとして室内に飾る門松もありますので、お部屋をお正月の雰囲気にしたい方は参考にしてくださいね。
そこで今回は、門松の飾り方!玄関(戸建て・マンション)や店舗の入り口は?というテーマで詳しくご紹介します。
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門松の飾り方!戸建ての玄関は?
そもそも門松は、「年神様が降りてくる目印」になるものですので、戸建ての玄関というよりも門の外に飾るものでした。
しかし、敷地外になってしまうことなどの住宅事情により、本来の場所に設置することが難しくなってしまいましたね。
もちろん門の外で従来の飾り方ができるのが一番よいですが、「家の入り口」という意味で戸建ての玄関でもOKです。
よく目立つ場所に設置しましょう。
地域やご家庭にもよりますが、門松は3本の竹の長さがそれぞれ違います。
7:5:3とされるのが一般的で、それぞれが表すものは長い竹が男、短い竹が女、真ん中の竹は男女の仲を取り持つ中間的な立ち位置です。
このように3本の竹の長さが異なる場合、門松の飾り方で意味が変わってしまいます。
「出飾り」と「迎え飾り」の2つを覚えておきましょう。
【出飾り】
2番目に長い竹が外側に配置される飾り方
- 結婚など門出を祝う・願う
- 子供が成長して独り立ちできるように
- 患者さんが早く元気になり退院できることを願う(病院の場合)
【迎え飾り】
2番目に長い竹が内側に配置される飾り方
- 招福を願う
- 子供を授かりたいという願い
- お客さんが増えて商売繫盛するように(商店の場合)
戸建ての玄関の場合、飾り方は「出飾り」が一般的とされています。
もちろんご家庭での願いに合わせた配置の仕方でOKです。
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雄雌は右左のどっち?
門松は一見同じように見えますが、実は「雄松」と「雌松」の2種類があります。
よく見ないとわかりませんので、飾り方を間違えないように注意が必要です。
まずは雄雌の松の見分け方を確認しておきましょう。
【雄松】
クロマツのことで、全体的に濃い緑色をしており、葉が長くて堅いのが特徴です。
樹皮は黒っぽく、亀甲模様の溝があります。
【雌松】
アカマツのことで、クロマツよりも葉が細くて柔らかいのが特徴です。
樹皮は赤茶色をしています。
戸建ての玄関に飾る際は、雄松が左側、雌松が右側になるように設置します。
現在では簡略化される場合も多く、両方とも雄松となっている門松も売られています。
また、葉牡丹で雄雌を分けていることもあり、この場合には紅白で見分けることが可能です。
紅が雌雛、白が雄雛とされていますので、松の場合と同様に飾り方を間違えないよう気をつけましょう。
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門松の飾り方!マンションの玄関は?
マンションに住んでいる場合、玄関の前がすぐ共用廊下だと従来の門松の飾り方ができない場合もありますね。
ここからは、省スペースでも年神様を迎え入れることのできる方法をご紹介していきます。
まずはマンションの玄関の外側に設置する飾り方です。
簡易的な門松を準備して、ドアや壁に貼るのがおすすめです。
現在ではたくさんの種類が販売されており、以下のようなラインナップがあります。
【奉書包みの松】
- 松の枝の根元を奉書紙や半紙で巻いたもの
- 紅白や金銀の水引でまとめます
【松などを束ねたスワッグ】
- 松の葉やナンテンなどの縁起物をまとめたもの
- フラワーアレンジメントのような感覚で吊るして飾ります
【しめ飾りと一体型】
- しめ飾りに松の葉が2本ついているもの
- リース型でおしゃれなデザインのものが多く販売されています
【紙門松】
- 短冊に門松のイラストがプリントされたもの
- 自治体によっては配布される場合もあります
スペースを取らない飾り方ばかりですが、そもそもマンションの玄関の外にものを出すことが禁止されている場合もあります。
ルールを守って、近隣住人に迷惑をかけないようにしたいですね。
次に、マンションの玄関の内側に設置する飾り方です。
ミニ門松など、小さいものを室内の床に置くのがいいでしょう。
年神様を迎え入れるための目印ですので、向きは入ってきた時に正面が見える飾り方がベストです。
お客様をお迎えした際にも、お正月の雰囲気を感じることができてよいですね。
アルコープやポーチがある場合
門松は年神様をお迎えする依り代となるため、できれば室内ではなく外に置きたいと思う方も多いでしょう。
アルコープやポーチがある場合、マンションの玄関でも戸建てと同様の飾り方をすることが可能です。
広ければ立派なものを飾ることができますが、それほどスペースを取れない方がほとんどかと思います。
その場合は玄関の内側に飾る時と同様に、ミニ門松などの小さいものを置くといいですね。
人の出入りが多い場所となりますので、間違えて蹴ってしまわない位置を見つけておきましょう。
サイズは小さくても、目立つデザインのものにするのもおすすめです。
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門松の飾り方!店舗の入り口は?
お正月には店舗でも門松を設置することが多いでしょう。
入り口はお客さんが最初に見る「顔」となりますので、正しい飾り方をしたいですね。
基本的には戸建ての玄関と同様に2本一対とし、左右に配置します。
ただし、店舗の入り口の場合には、「出飾り」ではなく「迎え飾り」とするのがいいでしょう。
門松を置いてしまうとお客さんの歩行を妨げてしまうような省スペースの場合には、壁に貼り付けるものがおすすめです。
1本でもいいの?
店舗の入り口付近に、必ずしも門松を置くスペースがあるとは限りませんよね。
片側にしか置くことができない場合もありますが、その場合は1本だけ設置する飾り方でも問題ないとされています。
平安時代から門松を立てる習慣が始まりましたが、もともとは1本の松を立てて長寿や五穀豊穣を祈願するものでした。
しかし、神社では左右対称の守り神を祀っていたために2本一対として置くことが多かったそうです。
それを一般家庭でも真似して、入り口の両サイドに設置する飾り方が広まっていきました。
そのため、1本でも全く問題はありません。
門松の大きさや数によってご利益が変わることはないので、安心してください。。
年神様をお迎えする依り代となればよいため、1本でも飾っておきたいですね!
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門松の飾り方!玄関以外にもインテリアとして!
お住いのご家庭では、どうしても玄関に飾ることができない場合もあるかと思います。
その場合には、門松をインテリアとして置くのはいかがでしょうか?
ミニチュアのもので、鏡餅や干支の動物などと一緒にディスプレイする飾り方もあります。
室内でもお正月の雰囲気を味わうことができ、挨拶に訪れたお客様や家族にも喜んでいただけるでしょう。
また最近ではフラワーアレンジメントのように作られた、おしゃれな門松も販売されています。
葉牡丹やナンテンなどと一緒に鉢植えにされているものも多く、インテリアとしてはかなりおすすめです。
松の内を過ぎて処分する際には、綺麗に咲いている植物は観賞用に飾っておくこともできます。
ミニチュアで本物ではないものでしたら、丁寧に保管して来年また使うこともできますね。
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門松の飾り方!玄関(戸建て・マンション)や店舗の入り口は?のまとめ
年神様をお迎えする依り代となる門松。
戸建てやマンションの玄関、店舗の入り口など、それぞれに合った飾り方ができるといいですね。
置くスペースがない場合は、しめ飾りと一体型や壁付けのものなど、簡易的な門松の購入をおすすめします。
お正月気分を室内でも味わうことができる、インテリアも素敵ですね。
昔からの伝統を受け継ぎ、ご利益を得るためにも正しい飾り方を心がけましょう。
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