立秋の意味!2023年はいつ?七十二候・季語・食べ物・風物詩も!

2023年3月17日行事・カレンダー

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古代中国の戦国時代に生まれた暦法・二十四節気の1つに「立秋」があります。

「秋が立つ」と書きますが、2023年はいつなのか気になりますよね。

 

また、「立秋の意味は?」「七十二候は?」「いつの季語?」などの疑問もあると思います。

立秋の頃の食べ物季節の風物詩もまとめていますので、過ごし方の参考にしてくださいね!

 

そこで今回は、立秋の意味!2023年はいつ?七十二候・季語・食べもの・風物詩も!というテーマでご紹介します。

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立秋の意味!

立秋 意味

立秋とは、1年を24等分の季節に分けた二十四節気における13番目の節気です。

読み方は「りっしゅう」、意味は文字通り「秋の気配が立ち始める日」を表しています。

 

江戸時代に作成・出版された暦の解説書「暦便覧」には…

「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」との記載があり、立秋について「初めて秋の気配が立つ頃だから」と解説されています。

 

また、立秋は「立春・立夏・立冬」と合わせ、季節の分かれ目を表す「四立(しりゅう)」の1つとしても有名です。

例年、8月に巡ってくる節気ですが、暦の上(旧暦基準)では秋の始まりを意味します。

 

さらに、二十四節気は旧暦最後となった暦法「天保暦」より、黄道上を通る太陽の視位置で日付を決める「定気法」を基準としています。

この定気法によると、立秋は太陽黄経135度に達する瞬間を含む日と定義されています。

 

新暦(グレゴリオ暦)とは異なり、旧暦(太陰太陽暦)では7月前半の節気という意味で「七月節」と呼ばれています。

ひとくちメモ
二十四節気では、1番目の立春をはじめとする奇数番目を「節気」、2番目の雨水をはじめとする偶数番目を「中気」と呼びます。前半の節気と後半の中気を1セットとして1か月を構成するため、立秋は「旧暦7番目の月の前半」に当たる節気です。


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立秋2023年はいつ?

立秋 2023年 いつ

2023年(令和5年)立秋は8月8日(火)となっています。

日本の国立天文台(NAOJ)が発表している、太陽黄経135度に達する時間は午前3時23分です。

 

日付は太陽の周りを公転する地球の位置や閏年(1日多い)の影響を受けるため、毎年固定ではありません。

ちなみに、立秋は2024年から3年連続で8月7日ですが、2027年には再び8月8日と予想されています。(※正式決定は暦要項が発表される2月1日時点で「翌年のみの日付」になります)

立秋2023年の期間はいつからいつまで?

立秋は1年を24等分の季節に分けた二十四節気の1つなので、もともと期間を表しています。

2023年の立秋の期間は8月8日(火)~8月22日(火)の15日間です。

 

次の中気となる「処暑」が8月23日(水)なので、その前日までとなります。

ちなみに黄道十二星座の獅子座生まれの人は7月23日~8月22日ですが、立秋は獅子座の後半とほぼ重なっています。(※前半に当たる大暑は今年は7月23日~8月7日です)

立秋の七十二候は?

立秋 七十二候

七十二候とは、二十四節気のそれぞれの節気(中気)をさらに「初候・次候・末候」の3つの季節に分け、その頃の自然の様子を短文にして表したものです。

「24節気×3=72候」という計算式が成り立ちますが、それぞれ約5日間と短いです。

【立秋の七十二候と意味】※日付は変動するため、2023年限定です

★初候(8月8日~8月12日)

涼風至(すづかぜ いたる)=涼しい風が吹き始める

 

★次候(8月13日~8月17日)

寒蝉鳴(ひぐらし なく)=蜩が鳴き始める

 

★末候(8月18日~8月22日)

蒙霧升降(ふかき きり まとう)=深い霧が立ち込める

立秋の七十二候には風や霧などの気象上の現象や、蜩などの昆虫の鳴き声も含まれています。

これらの要素を短文に含めることで、より季節の移り変わりを把握しやすくなっています。

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立秋はいつの季語?

立秋 いつの季語
俳句などを作る際、立秋は初秋(孟秋=もうしゅう)の季語として使用します。

二十四節気(旧暦)における秋は三秋(初秋・仲秋・晩秋)という3つの季節に分けられ、以下3種類の節気と中気(合計6種類)で構成されています。

季節 三秋 二十四節気 期間
初秋 13 立秋 8月08日~8月22日
14 処暑 8月23日~9月07日
仲秋 15 白露 9月08日~9月22日
16 秋分 9月23日~10月07日
晩秋 17 寒露 10月08日~10月23日
18 霜降 10月24日~11月07日

※二十四節気の順番は立春(1番目)を基準とします
※期間は2023年版です

上記グラフを見ると一目瞭然ですが、立秋は初秋(孟秋)の前半の節に当たります。(※後半の中気は処暑です)

使用時期は立秋の期間内で問題ありませんが、初秋の季語と理解した上で使いましょう!

 

ほぼ同じ意味の孟秋の「孟」の字は「はじめ」を意味する言葉で、「孟春・孟夏・孟冬」などにも使用されています。

また、旧暦7月の和風月名に「文月(ふづき・ふみづき)」がありますが、初秋や孟秋は文月の別称です。

 

新暦(グレゴリオ暦)と旧暦(太陰太陽暦)の季節感には1~2か月ほどのズレが生じますが…

基本的に季語は旧暦に基づいて使用されることも覚えておきたいですね。

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立秋の頃の旬の食べ物は?

立秋 食べ物

立秋にはこれといった行事食はありませんが、旬を迎える美味しい食べ物がたくさんあります。

魚介、野菜、果物についてまとめてみました。

【魚介】

マイワシ、チヌ(黒鯛)、フエダイ、シロギス、カレイ、スズキ、シマアジ、コノシロ、アナゴ、イナダ、カンパチ、ヒラマサ、カツオ、タチウオ、アイナメ、ホッケ、アユ、マダコ、スルメイカ、毛ガニ、花咲ガニ、紅ズワイガニ、アカエビ、イワガキ、ムール貝、トコブシ

 

【野菜】

トウモロコシ、トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、パプリカ、ゴーヤー(苦瓜)、獅子唐、オクラ、莢インゲン、枝豆、冬瓜、食用ヘチマ、新ショウガ、ニンニク、ミョウガ、セロリ、バジル、エシャロット、空心菜、ツルムラサキ、モロヘイヤ、レモングラス

 

【果物】

桃、ネクタリン、早生リンゴ、梨、ブドウ、プルーン、イチジク、スイカ、メロン、バレンシアオレンジ、ネーブル、柚子、スダチ、カボス、シークワーサー、パッションフルーツ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー

旬のものは栄養が豊富で、縁起物ともいわれています。

日本では立秋を迎える頃が最も暑い時期とされるため、特にごはんのおかずになるものは夏バテ防止の意味でもしっかり食べておきたいですね!

立秋の頃の風物詩といえば?

立秋 風物詩

最後に、立秋の頃の季節の風物詩もまとめておきますね!

新暦においては夏真っ盛りというイメージですが、少しずつ秋の気配を感じられる頃です。

  • ツクツクボウシ
  • 蜩(ひぐらし)
  • コオロギ
  • スズムシ
  • バッタ
  • 赤トンボ
  • 露草(ツユクサ)
  • 鬼灯(ホオズキ)
  • 秋桜(コスモス)
  • 蓮(ハス)
  • 水連(スイレン)
  • ダリア
  • 入道雲
  • 夕立
  • ゲリラ豪雨
  • 猛暑日
  • 真夏日
  • 熱帯夜
  • 台風
  • 風鈴
  • エアコン
  • 扇風機
  • 団扇
  • 麦茶
  • 蚊取り線香
  • 蚊帳
  • 打ち水
  • グリーンカーテン
  • 夏祭り
  • 花火大会
  • 浴衣
  • 甚平
  • 海月(クラゲ)
  • 盂蘭盆会(月遅れ盆)
  • お中元(関東などの一部地域を除く)
  • 残暑見舞い
  • 新涼(秋のはじめ頃の涼しさ)
  • 涼風

立秋といっても季節的にはまだ暑い8月なので、1つ前の「大暑」と大きく変わるものは少ないですね!

次の「処暑」に入ると、もっと秋らしい気配に変わっていきます。


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立秋の意味!2023年はいつ?七十二候・季語・食べ物・風物詩も!のまとめ

  • 立秋とは1年を24等分の季節に分けた二十四節気の13番目の節気
  • 「秋の気配が立ち始める日」を意味する
  • 天文学に基づく定気法では太陽黄経135度に達する瞬間を含む日
  • 2023年の立秋は8月8日(火)で、時間は午前3時23分
  • 期間は8月8日(火)~8月22日(火)の15日間
  • 七十二候は初候「涼風至」、次候「寒蝉鳴」、末候「蒙霧升降」
  • 立秋は初秋(孟秋)の季語として使用する
  • 行事食は無いものの、旬の美味しい食べ物が多い
  • 季節の風物詩は、まだ暑い夏を感じさせるものが多い

 

統計上、立秋(8月8日)前後は気温が最も上昇する頃といわれています。

熱中症に注意しながら、お盆や夏祭りなども楽しめると良いですね!