三が日に洗濯や掃除をするのはNG?やってはいけない7つのタブー!

2022年10月11日年末年始

正月の三が日に洗濯や掃除をするのはNGという話を聞いたことがありますか?

あまり聞き慣れない人も多いと思いますが、昔からの風習といわれています。

 

実は、他にも三が日にはやってはいけないとするタブー(禁忌)がいくつか存在しています。

現代社会においては厳しい決まり事なので、きちんと守っている人は少ないと思います。

 

ただ、新年をよい年にしたい人は、タブーを犯さず過ごしてみるのもおすすめですよ!

そこで今回は、三が日に洗濯や掃除をするのはNG?やってはいけない7つのタブー!というテーマでご紹介します。

 

三が日にやってはいけない7つのタブー!

正月の三が日とは1月1日~3日の3日間を表す言葉で、この期間を正月とするケースもあります。

この3日間にタブー(禁忌)とされることの多くは、ただの迷信と思っている人も多いはずです。

 

しかし、古代日本の民間信仰から生まれた宗教「神道」の訓えに基づくものもあります。

とくに無数の多種多様な神を表す「八百万の神」に由来するタブーも存在します。

 

三が日にわざわざ行う必要のないことは、回避してみるのもよいでしょう!

洗濯

正月には1年の幸福を授けるために年神様が各家庭を訪れるといわれていますよね。

三が日に洗濯をしてしまうと、せっかく授かった福を洗い流してしまうためタブーとされています。

 

また、神道の観点からだと「水の神を休ませる期間」とされています。

1年365日水を使わない人はいませんので、正月三が日くらいは神様にものんびりしてもらいたいという配慮もあります。

 

ただ、3日間も洗濯しないのは現実的に考えても難しいため、元日だけは控えるという考え方もあります。

家庭内でタブーを犯したくない人は、24時間営業のコインランドリーを利用するのもよいでしょう。

掃除

三が日に掃除をしてしまうと、年神様より授かった福を払ってしまうためタブーとされています。

ましてや年神様自体を追い払うようなことになれば、厄災の多い新年になるかもしれませんよね。

 

洗濯同様、せっかく幸福を運んでくださる年神様に失礼に当たるため、回避すべきことの1つです。

部屋や廊下、キッチン、トイレ、お風呂なども掃除をしない方がよいといわれています。

 

ただ、三が日の間にキッチンに洗い物が溜まったり、お風呂掃除ができないのも困りますよね。

元日のみ回避する考え方に基づき、洗い物もお風呂掃除も1月2日になってから行うのがベストかもしれません。

刃物を使う

三が日に包丁やハサミをはじめとする刃物を使うことは、良縁を断ち切ることに繋がります。

親戚、知人、友人、恋人の場合でも、お付き合いが途切れてしまうと困りますよね。

 

しかし、刃物を使う行為がタブーといわれても、現実的に料理をする上では不可能だと思います。

せめて元日用のおせち料理や雑煮の具材を大晦日の内に切っておくくらいですよね。

 

男性の身だしなみとして、T字カミソリで髭を剃るのは仕方ないにしても…

爪切り裁縫用の糸切りバサミを使うのは三が日の前後にしておきたいですね!

火を使って煮炊きする

火を使って煮炊きする料理は「灰汁(あく)」が出るため「悪」に通じるといわれています。

正月早々縁起が悪いということもあり、三が日には回避すべきタブーの1つです。

 

単なる語呂合わせで迷信のようにも思えますが、理由はそれだけではありません。

昔から「台所の神」といわれ、家の中心で家族を守護する荒神様を休ませるという意図もあります。

 

荒神様とは「火の神」「かまどの神」と同一視されていますので…

平安時代くらいから、三が日は火を使うことを避けていたという歴史もあります。

 

ただし、お餅を焼いたり、雑煮を温め直したりと、現実的には不可能に近いと思います。

その際は家の神棚に向かって手を合わせるだけでも、気分的に罪悪感は無くなるでしょう。

四足歩行の動物の肉を食べる

正月の三が日には四足歩行(よつあしほこう)の動物の肉を食べることもタブー視されています。

これはインドで誕生した仏教の訓えによる影響と考えられています。

 

代表的な動物としては、牛、豚、馬などの哺乳類が挙げられます。

仏教では生き物の殺生は禁じられており、自殺や他殺に加え、随喜同業(ずいきどうごう)という殺生罪があります。

 

随喜同業とは、動物などが殺される様子や食べられる様子を見て楽しむこと、自ら味わうことを同罪とする訓えです。

そのため、昔ながらのおせち料理や雑煮には牛肉や豚肉は使われていませんでした。

 

ただ、鳥類である鶏の肉は食べる習慣があり、筑前煮(がめ煮)などにも使われています。

現在ではローストビーフが入ったおせち料理なども普及し、三が日に食べられることも多いです。

 

僧侶の間では、正月に四足歩行の動物の肉を食べることは未だに禁じられていますが…

私達一般人の場合は、あまり気にされることも無くなって来ています。

 

ちなみに、筆者の出身地・熊本県では三が日に馬刺しを食べる家庭は非常に多いと思われます。

ケンカをする

1年の新しい門出を祝う正月に、家族間でケンカになることもあるかと思います。

ただ、昔から三が日の争い事は禍(わざわい)を呼び込むといわれており、忌み嫌われています。

 

なぜなら新年早々不愉快な気持ちで過ごすのは、1年の不幸を暗示させることだからです。

また、争い事は来訪された年神様をガッカリさせる行為ですし、失礼に当たりますよね。

 

売り言葉に買い言葉でついケンカになるのもわかりますが、なるべく穏便に済ませるような努力も必要です。

ことわざにも「笑う門には福来る」とあるように、正月の三が日は仲睦まじく過ごしたいですね。

 

旧暦1月の異称(和風月名)を「睦月(むつき)」といいますが…

親族が集まり和気あいあいと過ごす様子に由来することを忘れないようにしたいですね!

お金を使う(買い物)

正月の三が日にはお金を使うことも、昔からよくないといわれることの1つです。

もちろん初詣に出掛ければお賽銭も必要になりますので、必要最小限の出費は構いません。

 

ただ、必要以上に買い物をしてお金を使う行為は、その年の金運にも影響を及ぼすと考えられています。

三が日に無駄な出費をしたせいで、お金が貯まらない年にしたくないですよね。

 

現代ではデパートなどでも新春セール(初売り)が行われており、福袋を購入される方も多いです。

また、元日から地方競馬も行われていますし、パチンコ店も営業しています。

 

時代が進むごとにお金を使うことは増えていますが、三が日の過度な出費はタブーと考えておきましょう!


三が日に洗濯や掃除をするのはNG?やってはいけない7つのタブー!のまとめ

1月4日から仕事はじめを迎える人も多く、三が日とは正月そのものを呼ぶこともあります。

たった三日間しかありませんが、新年の門出を祝うためには相応しくないとされるタブーが存在します。

 

昔とは異なり、現代ではほとんどのことが困難といえますが、できることがあれば回避するのもよいですね!

元日だけなら可能ということもあると思いますので、新年をより良き年にするために試してみてはいかがでしょうか。

年末年始

Posted by sonoko0620