バナナの名前の由来と花言葉!別名や学名は?皮を踏むとなぜ滑る?
子供のおやつや食後のデザートなどに欠かせない果物・バナナ。
分類上は野菜の1つに含まれますが、名前の由来や花言葉を知っている人は少ないようです。
別名や学名なども知っておくと、役立つことがあるかもしれませんね。
また、バナナの皮を踏むとなぜ滑るのか、調査してみましたよ。
最後に基本データもまとめていますので、部位の名前などもぜひ覚えてくださいね!
そこで今回は、バナナの名前の由来と花言葉!別名や学名は?皮を踏むとなぜ滑る?というテーマでご紹介します。
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バナナの名前の由来
バナナの名前の由来には、主に以下3通りの説があります。
- ウォロフ語でバナナの果実を意味する「バナンナ (banaana)」を語源とする説
- 西アフリカの言語で「複数の指」を意味する「バネマ(banema)」を語源とする説
- アラビア語で「手足の指」を意味する「バナアナ (banaana)」を語源とする説
まずウォロフ語とは、西アフリカのセネガル、ガンビア、モーリタニアの三か国に住むウォルフ族の言語です。
とくに民族人口が最も多いセネガルには、英語、フランス語、アラビア語の混ざった言語「ダカール・ウォロフ語」が存在します。
そのため、バナナという名前は、もともとアラビア語で「手足の指」を意味する「バナアナ (banaana)」に由来する説が有力です。
これが西アフリカの言語で「指の複数形」を表す「バネマ(banema)」に転訛。
さらに、セネガルでバナナの果実自体を表す「バナンナ (banaana)」となり、ヨーロッパに伝播する過程で現在の名前で呼ばれるようになったようです。
もともとバナナの房は野球のグローブのような形をしていて「ハンド」と呼ばれています。
房を構成する数本の果指にも「指」という名が使われており、手指に似た果実に由来することがわかります。
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バナナの別名と由来
バナナの別名として以下4種類が挙げられます。
- 実芭蕉(みばしょう)
- 甘蕉(かんしょう)
- 香蕉(こうしょう)
- バナーヌ
実芭蕉とは、中国原産の芭蕉(ばしょう)という植物に由来します。
「食用の実が成る芭蕉」という意味で、現在もバナナの日本語表記に使われています。
バナナと芭蕉は葉、花、実までそっくりですが、芭蕉の実は食用ではなく、植物として主に観賞用となっています。
どちらも「西遊記」に登場する鉄扇公主が持つ、「芭蕉扇(ばしょうせん)」を連想させる大きな葉が特徴的ですね!
また、甘蕉や香蕉はバナナの漢名に由来し、日本語表記に「甘蕉」が使われることもあります。
甘くて香りのよい実を付ける「芭蕉に似た植物」という意味で、漢名になっているようです。
その他、お菓子作りが好きな人はバナーヌという別名を聞いたことがあるかもしれませんね。
こちらはフランス語でババナそのものを表す言葉です。
バナナの学名と由来
バナナの学名は「Musa spp.」とされています。
「Musa」とは、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの侍医として有名になったアントニウス・ムーサに由来します。
紀元前23年、大病を患ったアウグストゥスに冷湿布を施し、命を助けた人物とされています。
医師としての功績が称えられ、Musaはバナナだけでなく多くの植物の学名に使われています。
学名の名付け親は、18世紀に活躍したスウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者で・・・
「分類学の父」といわれたカール・フォン・リンネです。
また、バナナの学名に含まれる「spp.」とは、「複数の交雑種」に由来する表記名です。(※単数交雑なら「sp.」)
そもそもバナナとは、バショウ科バショウ属のなかで果実を食用とする品種の総称です。
食用デザートバナナの多くは「マレーヤマバショウ(学名: Musa acuminata)」ですが、イモのように主食として食べる地域もあり、様々な交雑種が含まれています。
そのため、遺伝子型や品種名が明確化していなければ、「Musa spp.」が学名に使われています。
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バナナの花言葉
バナナの花言葉は「風格」です。
意味合いを調べると「風采や品格」「独特の味わいや趣」となっています。
木でなく草本(草)でありながら、高さ10mを超えることもある茎。
芭蕉扇のような大きな葉が風になびく姿や、15cmを超えるような大きな花。
何より、ずっしりと重たい房状の実を付けるバナナは、威風堂々としたイメージです。
どれをとっても風格という花言葉がピッタリと合いますよね!
また、バナナは熱帯地方だけでなく全世界で愛されるパッションフルーツの1つで、ドリアンやマンゴーなどより食べる機会も多いですよね。
世界中で最も食べられている「キング・オブ・フルーツ」で、柑橘類やブドウなどより消費量も多くなっています。
バナナは木の実ではありませんので正確には野菜の1つになりますが、まさに王者のような風格が漂う植物ですよね!
バナナの皮を踏むとなぜ滑る?
コメディー映画やギャグ漫画などで、バナナの皮を踏むと滑って転ぶシーンを見かけますよね。
個人的にあまり踏んだことがありませんので、「なぜだろう?」と思って調べてみましたよ!
考えられる点としては、以下のような理由があります。
- バナナの皮には多量の油分が含まれているため実際に踏むと滑る
- 他の果物より皮が分厚く重量も重いため、踏むと足がズレやすい
- 皮を剝きながら手で持って食べられるため、ポイ捨てしやすい
- 20世紀初めに外国のコメディアンの定番ギャグになり、真似されやすくなった
バナナの皮を剥くと、少しぬめりがあるように感じますが、植物性の油を多く含んでいます。
しかも、皮をポイ捨てしやすく、昔は道端に落ちていることもありましたよ!
それを踏んでしまうと全体重の負荷が掛かり、油分のワックス効果も手伝って尚更滑りやすくなります。
ミカンなどと比べてバナナの皮は面積も重みもありますので、足裏全体で踏みやすいのも転びやすい理由の1つです。
どうしても摩擦面が少なくなり、ズルッと滑りやすくなるのは納得できましたよ。
あとは、それに目を付けた海外コメディアンの定番ギャグになり、エンターテイメントの1つになったようですね。
個人的な見解としては、バナナの皮を踏むと実際に滑るけど「大袈裟すぎる!」といった感じですね!(笑)
バナナの基本データ
バナナの基本データをご紹介しますが、先に補足情報を入れておきますね!
- バナナの木と思われるもの=偽茎(仮茎)
- 花が咲く部分=可食部1本に1つ(1房10本なら10個花が咲く)
- 花のつぼみが育つ部分=苞(バナナハート)の中に隠れて成長する
- 苞(バナナハート)がめくれるまで果房、果指、花は見えない
バナナ | |
学名 | Musa spp. |
英名 | Banana |
和名 | 甘蕉、実芭蕉 |
分類 | バショウ科バショウ属 |
原産 | 東南アジア(熱帯アジア) |
栽培の起源 | パプアニューギニア |
栽培の歴史 | 3~4万年より前 |
品種の数 | 約300種(生食用と料理用がある) |
開花時期 | 5月~10月頃 |
収穫時期 | 不定期(場所により通年) |
偽茎(仮茎)の高さ | 1~5m(最大20m超もあり) |
葉の幅 | 幅30~60cmほど |
葉の長さ | 最大3mほど |
花の位置 | 赤紫の苞に包まれる 果指1本1本に花が咲く |
苞の別名 | バナナハート |
苞の長さ | 15cmほど |
果房の位置 | 苞の中 |
果房の成長 | 花の付いた複数の果指で構成 |
果房(果指)の色 | 黄色・緑・赤紫・褐色・白など |
生食用の定番品種 | キャベンディッシュ |
日本の輸入元 | 8割がフィリピン産 |
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バナナの名前の由来と花言葉!別名や学名は?皮を踏むとなぜ滑る?のまとめ
- バナナの名前の由来には諸説ある
- アラビア語で「手足の指」を意味する「バナアナ (banaana)」から派生した説が有力
- 別名は「実芭蕉」「甘蕉」「香蕉」「バナーヌ」
- 学名は「Musa spp.」
- 花言葉は「風格」
- バナナの皮を踏むと本当に滑る理由がある
バナナといえば食材の1つなので、あまり植物として考える機会が少ないと思います。
ぜひ花言葉を覚えておいて、お子様に教えてあげてくださいね!
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