カリフラワーの名前の由来と花言葉!和名や歴史と主な品種について!
マヨネーズとの相性もよく、サラダの具材としても人気の高い野菜・カリフラワー。
食材としてのイメージが強いですが、名前の由来や花言葉をご存じでしょうか…。
カリフラワーには和名もいくつかありますが、特に歴史を見ると実におもしろい植物です。
また、主な品種を知っておくと、楽しみ方の選択肢も増えますね。
そこで今回は、カリフラワーの名前の由来と花言葉!和名や歴史と主な品種について!というテーマでご紹介します。
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カリフラワーの名前の由来
カリフラワーという名前は、英名(Cauliflower)からの外来語で…
「Cauli(キャベツ)」と「花(flower)」を組み合わせた「花キャベツ」に由来します。
「Cauli(カリ)」とは、もともとラテン語で「茎」という意味で、特に「キャベツの茎」を表しています。
また、キャベツそのものを表す言葉として…
- フランス語の「chou(シュー)」
- イタリア語の「cavolo(カーヴォロ)」
などの語源となっています。
カリフラワーという名前は、以下2か国のどちらかを経由して英語に転訛したものです。
- フランス:「chou」+「fleur(花)」=「chou-fleur (シュウフルォー)」
- イタリア:「cavolo」+「fiore(花)」=「cavolfiore (カヴォルフィオーレ)」
もともと「花が咲くキャベツ」「キャベツ状の花を咲かせる植物」が由来となっています。
最終的に英語圏ではラテン語の「Cauli(キャベツ)」と英語の「花(flower)」の組み合わせとなり、日本でもカリフラワーとして浸透しています。
カリフラワーの和名
カリフラワーの和名は、主に以下3種類があります。
- 花椰菜(ハナヤサイ)
- 花甘藍(ハナカンラン)
- 花キャベツ
「椰菜」「甘藍」はキャベツの漢名に由来し、とくに「甘藍」は日本でキャベツの別名となっています。
いずれも「花」と組み合わせて「花キャベツ」という意味になります。
また、「甘藍」は「葉牡丹(はぼたん)」の古名や別名となっており…
カリフラワーのことを「木立花葉牡丹(キダチハナハボタン)」と呼ぶこともあります。
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カリフラワーの花言葉
カリフラワーの花言葉は「お祭り騒ぎ」です。
葉っぱに包まれて花蕾(からい=可食部)が白く育つ様子を見ると、相応しくないようにも思えますよね!
お祭り騒ぎの由来はハッキリしていませんが・・・
カリフラワーの花蕾を収穫せずに放っておくと、茎のような「花柄(かへい)」がどんどん成長して放射状に黄色い花をたくさん咲かせます。(※ピンクや紫の花もあります)
無数の花が賑やかに花を咲かせる様子から、花言葉が付けられたのかもしれませんね。
カリフラワーの歴史
カリフラワーの歴史は約2000年ほどで、古代ローマ時代に誕生した植物といわれています。
元を辿れば、キャベツの原種となる野生甘藍(ヤセイカンラン)から派生して生まれたものです。
野生甘藍の派生種にはケール、キャベツ、メキャベツ、コールラビ、ブロッコリーなどもあります。
その中で、カリフラワーはブロッコリーの突然変異により白化した植物といわれています。
ローマ帝国衰退後は、15世紀頃にフランスやイタリアで本格的に栽培されるようになり、17世紀頃からヨーロッパ全土に普及しています。
カリフラワーの品種改良が進み、現在の姿で日本に伝わったのは19世紀初頭ですが、ほとんど普及しなかったそうです。
その後、第二次世界大戦後の1955年頃から進駐軍向けに栽培が始まっており…
食の欧米化と相まって日本でも人気が出た野菜といわれています。
現在では、日本の種苗メーカーでも様々なカリフラワーの品種が開発され、サラダなどに欠かせない食材となっていますね!
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カリフラワーの主な品種
カリフラワーといえば白いイメージが強いですが、品種によって色も異なってきます。
ここでは、白系、オレンジ、紫、ロマネスコ、カリフローレの順にご紹介しますね!
白系カリフラワー
一般的によく食べられている白系のカリフラワーは、花蕾が白くなるように育てられています。
冬が近くなる頃に花球(花蕾)を外側の葉で覆い、太陽光を遮断して黄色くなるのを防いでいます。
そのため、真っ白やクリーム色の鮮やかなカリフラワーに育ちます。
あまり品種名は知られていませんが、以下のようなものがあります。
【代表的な品種】
- スノークラウン
- スノーニューダイヤ
- ホワイトパラソル
- 寒月
- オーナメントホワイト
オレンジカリフラワー
カリフラワーの中でも、花蕾の色が黄色や淡いオレンジ色をしているタイプ。
ニンジンなどと同じく、橙色光合成色素の1つとされるカロテンを含み、茹でると一層色鮮やかに染まります。
風味や食感は白系カリフラワーと大差はなく、初めての人も違和感なく食べられますね!
【代表的な品種】
- オレンジドーム(オレンジブーケ)
- スーパームーン
- オレンジ美星(みせい)
紫カリフラワー
花蕾の色が主に濃淡の紫色をしているカリフラワー。
一般的に、「淡い紫(パープル)」「濃い紫(バイオレット)」などに区別されています。
ブルーベリーで有名な紫系色素のアントシアンに含み、茹でると緑色に変色するものもあります。
パープルフラワーという品種に限っては白系とほぼ同じ風味や食感ですが、茹でても紫色のままですね!
【代表的な品種】
- パープルフラワー
- バイオレットクイン
- 紫雲(しうん)
ロマネスコ
イタリア原産といわれるロマネスコは、カリフラワーとブロッコリーの交配により誕生しました。
花蕾の形状がフラクタル形態(幾何学の概念の1つ)と呼ばれ、異様な印象を受ける人も多いですね。
食感はカリフラワーに近く、味はブロッコリーに近いといわれています。
ロマネスコ自体の品種名が「カリブロ」といいますので、ここでは国内で流通している主な商品名をご紹介します。
【代表的な商品】
- スパイラル
- ネオ・スパイラル
- ドラゴンスパイラル
- ベロニカ
- ダ・ヴィンチ
- ミケランジェロ
- ラファエロ
- サンゴ礁
- 黄緑珊瑚
- やりがい君
カリフローレ
カリフローレは、日本のトキタ種苗が開発した品種で、登録商標の1つとなっています。
一般的なカリフラワーと比較すると、花蕾の部分を支える花梗がばらけているのが特徴です。
小ぶりな上にスティック状で包装しやすく、調理しやすいというメリットもあります。
生でも食べられると謳われていますが、一般的には茹でてサラダなどに利用されています。
カリフラワーの基本データ
カリフラワー | |
---|---|
学名 | Brassica oleracea var. botrytis |
英名 | Cauliflower |
仏名 | chou-fleur |
和名 | ハナヤサイ/ハナカンランほか |
分類 | アブラナ科アブラナ属の変種 |
原産 | 地中海東沿岸地方 |
開花時期 | 全品種を含めると通年 |
旬の時期 | 11月~3月 |
株の高さ | 50~60cm |
株の直径 | 50~60cm |
花の色 | 主に黄色、ピンク、紫など |
可食部 | 花蕾(からい=花のつぼみ) |
花蕾の大きさ | 直径15cmほど(収穫の目安) |
花蕾の色 | 白・黄・オレンジ・紫・緑など |
その他 | 早生種、中生種、晩生種あり |
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カリフラワーの名前の由来と花言葉!和名や歴史と主な品種について!のまとめ
カリフラワーの名前の由来や花言葉を中心にご紹介しました。
ラテン語の「Cauli(キャベツ)」と英語の「花(flower)」を組み合わせた「花キャベツ」が語源ですね!
花言葉は「お祭り騒ぎ」ですが、花が育った所を見る機会が少ないため、少しわかりにくいです。
誕生から2000年ほど経過しており、品種改良により現在の美味しいカリフラワーとなっています。
品種も白・オレンジ・紫ごとにいくつかありますし、ロマネスコやカリフローレも人気です。
白しか食べたことがないという方は、ぜひお試しくださいね!
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