お盆のほおずきの意味と飾り方!期間はいつからいつまで?片付け方は?
お盆になると、仏壇や盆棚に赤く染まったほおずき(鬼灯)を飾る風習がありますよね。
ただ、何のために飾ってあるのか、その意味はあまり知られていないようです。
祖父母の家で見かける程度という人も多いですが、お盆のほおずきには重要な役割があります。
この記事は・・・
- お盆のほおずきの意味は?
- どんな飾り方があるのか?
- 期間はいつからいつまで飾る?
- お盆終了後の片付け方は?
- ほおずきは造花でもよいのか?
- レプリカフラワーも豊富!
といった内容でまとめています。
今年から飾ってみようという方はぜひ参考にしてくださいね!
そこで今回は、お盆のほおずきの意味と飾り方!期間はいつからいつまで?片付け方は?というテーマで詳しくご紹介します。
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お盆のほおずきの意味は?
まず、お盆に飾るほおずきの意味からご紹介しますね!
主に、以下3つの役割があるといわれています。
ご先祖様が家に帰るための道しるべ
お盆に飾るほおずきには、ご先祖様が迷わず家に帰るための道しるべという意味があります。
そもそもお盆とは、ご先祖様が年に1度生まれ育った家に帰り、家族と一緒に過ごす行事です。
鮮やかな赤やオレンジ色に染まったほおずきを飾ることで、帰るべき家の目印となっています。
特にガク(萼)の中に入った赤い果実は、故人の霊を導く提灯に見立てられています。
つまり、ほおずきはお盆入りには欠かせない迎え火や盆提灯と同じ役割があるのです。
お盆期間中のご先祖様の居場所
ほおずきの赤くてふっくらとした実は、大きさ4~6cm程度の袋状のガクに包まれています。
実の数倍もあるガク内の空洞は、お盆期間中のご先祖様の居場所とされています。
祖霊信仰では、神様や精霊が憑依(宿る)する対象物を「依り代(よりしろ)」と呼びます。
ほおずきの袋内の空洞は、お盆に帰ってこられるご先祖様の依り代を意味しています。
そのため、遠く離れたお墓に供えるより、仏壇やお盆用の盆棚(精霊棚)に飾る方がオススメです。
お盆飾りを華やかに彩るお供え物
お盆には仏壇だけでなく盆棚を用意して、様々なお供え物が用意されますよね。
盆善などの精進料理や、なすときゅうりの精霊馬、スイカ、メロン、仏花、お線香など…。
ほおずきも年に1度しか帰ってこられないご先祖様への供物(おもてなし)の1つです。
お盆飾りを華やかに彩り、この期間だけは楽しく過ごしてもらいたいという意味が込められています。
先祖供養といっても、家族や親戚が集まって賑やかに過ごすのが一番とされています。
燃えるような赤いほおずきも、カラフルな回転提灯同様、華やかに彩るお供え物の代表格ですね!
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お盆のほおずきの飾り方は?
次に、お盆のお供えにするほおずきの飾り方を4つご紹介します。
場所はご先祖様に目立つように玄関に飾ることもありますが、一般的には仏壇周りが多くなっています。
飾り方①
茎に成る「ほおずきのガク(実)」を1つずつ外し、麻縄に軸を通して5~10個ほど並べます。
あとは、盆棚の両脇に頑丈な支柱を2本立て、麻縄を軽く引っ張りながら支柱上部2ヶ所で固定します。
支柱は太めの木製や竹製がオススメですが、仏壇上部にある家の柱から吊るすこともできるため、必ずしも必要ではありません。
テープ、特に画びょうを使用する際は、なるべく目立たたない場所に固定しましょう。
飾り方②
もともとほおずきは、茎の部分に並ぶように実を付ける特徴があり、茎ごと紐状にして飾ることもできます。
あまりにも実が多い時は、所々手やハサミなどで空いてあげるとちょうどよくなります。
固定方法は、丈夫な支柱に結ぶか、柱などから吊るすかの二択になります。
上記画像のように、セロハンテープを多めに使って固定している人もいます。
ただ、見映えが悪く感じますので、あまりオススメはできません。
飾り方③
盆棚(精霊棚)があれば、ほおずきのガクを1つずつバラバラにして盆や籠に入れて飾るのもオススメです。
なすときゅうりで作る精霊馬の近くに置いておくのも映えますよね。
また、紫の竜胆(リンドウ)の花と一緒に飾っても涼し気な印象になります。
飾り方④
最後は、ほおずきの茎を短めにカットして仏花と一緒に飾る方法です。
仏壇の花瓶のことを一般的に「花立て」といいますが、ほおずきがあるだけでお盆の印象も強くなります。
菊や桔梗などと色彩のバランスもよく、ご先祖様にも喜んでもらえそうですね!
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お盆にほおづきを飾る期間はいつからいつまで?
お盆にほおずきを飾る期間は、一般的に迎え盆から送り盆までとなります。
あの世から帰って来られたご先祖様をお迎えし、おもてなしをした後、彼岸に送り返すまでです。
地域によりお盆の期間が異なりますので、確認しておきましょう!
- 新暦のお盆:7月13日~7月16日(南関東の他、石川県の一部地域など)
- 旧暦のお盆:8月13日~8月16日(全国的に多い=月遅れ盆)
どちらも迎え盆(初日)は13日、送り盆(最終日)は16日とされています。
早めに準備する際は12日の夜から飾りますが、片付けはご先祖様を見送った後の16日が多いです。
ほおずきに限ったことではなく、お盆飾りを飾り、片付けるまでの期間が目安となります。
お盆のほおづきの片付け方は?
お盆に飾っておいたほおずきは、ご先祖様へのお供えであり、依り代とされるものです。
役目が終わっても決してぞんざいに扱うことなく、丁重な片付け方も把握しておきましょう!
ただし、環境汚染の観点から、昔から行われていた「川や海に流す」のは困難です。
そのため、別の方法を3つご紹介しますね!
自宅の庭の土に埋める
一軒家で庭付きの住宅であれば、庭の土に埋めるのが一番早い片付け方です。
ほおずきは植物の1つですから、お役目が終わって土に返しても悪臭などの心配も無用です。
お寺でお焚き上げしてもらう
ご先祖様の供養が終わったら、ほおずきはお寺でお焚き上げしてもらうという選択肢もあります。
精霊馬や果物なども受け付けている所がありますので、電話で確認して持って行きましょう!
可燃ゴミとして出す
半紙を広げてほおずきを載せ、塩を振ってお清めをしてから可燃ゴミの日に出しましょう!
先祖供養の役割を果たしてくれたものですから、感謝の意を持って片付けることが大切ですね。
お盆のほうずきは造花でもよい?
お盆にお供えするほおずきは、なるべく本物を選びたい所ですが、造花でも問題はありません。
仏壇にお供えされる仏花も、生花ではなく造花やプリザードフラワーが増えていますよね。
造花は腐ることがないため、長期に渡って使用できたり、費用を抑えたりすることもできます。
ご先祖様としても「けしからん!」とお怒りになることも無いと思われますので、OKだと思います。
前述した通り、ほおずきは提灯の役割を果たしているため、グラデーションを重視したタイプを選ぶとよさそうですね!
レプリカほおずきも種類が豊富!
現在ではネット通販も発達しているため、お盆用に様々なレプリカほおずきを購入することもできます。
個人的に調べただけでも・・・
- CT媒体加工のシルクフラワー
- ワイヤー入り枝付き5連ほおずき
- 縄付き5連フェイク
- 真菰縄付フェイク
- お盆用ほおずき入りフラワーアレンジメント(造花)
- ポリエステル製アレンジ自在ピック
- 手作りキット
など、様々なレプリカフラワーが販売されています。
フェイクフラワーは育てる手間が不要なため、人工的に大量生産することもできるようです。
お値段も生花のほおずきに比べ、お安くなっていますので、購入してみるのもよさそうですね!
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お盆のほおずきの意味と飾り方!期間はいつからいつまで?片付け方は?のまとめ
お盆のお供えに使われるほおずきは、ご先祖様の道しるべとしての意味が強いようですね。
確かにガクの部分を見ると提灯のような形をしていますし、赤やオレンジ色が映えますよね。
お盆の先祖供養には欠かせない物として、昔から珍重されてきたようです。
初めて飾るという方も意外と簡単にできますし、片付けも楽だと思います。
また、造花も意外と人気が高くなっており、本物が手に入らなかった際はオススメですよ!
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