鏡餅のカビ防止対策5選!ラップや割り箸でカビない鏡餅の作り方も!
年末の餅つきから1月11日の鏡開きの日まで、家の床の間などに飾っておく「鏡餅」。
正月飾りの1つですから冷蔵や冷凍保存するわけにもいかず、カビだらけになってしまうことも多いですね。
ただ、カビの防止に必要なアイテムでしっかり対策すれば、綺麗な状態のままキープすることも可能です。
定番の「焼酎」「からし」「わさび」の他、「お弁当用抗菌シート」「アルコール除菌スプレー」なども効果は絶大ですよ!
また、ラップや割り箸、爪楊枝などを使えば、カビない鏡餅を作ることもできます。
そこで今回は、鏡餅のカビ防止対策5選!ラップや割り箸でカビない鏡餅の作り方も!というテーマで詳しくご紹介しますね!
Sponsored Link
鏡餅のカビ防止対策①焼酎を使って!
正月用の鏡餅に限らず、カビの防止にはアルコールを含む「焼酎」が有効とされています。
餅の表面をアルコール消毒することで、空気中を浮遊しているカビの胞子の付着や繁殖を防ぐことができます。
焼酎には蒸留方式の違いにより以下の2種類があります。
- 乙類:米、麦、芋を原料とし、1回の蒸留のみで作る風味やクセの強いタイプ。
- 甲類:何度も蒸留して作られる香りやクセの少ないタイプ。「ホワイトリカー」とも呼ばれ、梅酒作りなどに向いている。
鏡餅のカビ対策には、無味無臭に近く餅に香りが移りにくい甲類(ホワイトリカー)が向いています。
というのも、鏡開きの後はぜんざいなどに入れて食べることになりますので…。
鏡餅用に二段(もしくは三段)に重ねる餅ができたら、早めに焼酎をスプレーで噴霧し、キッチンペーパーなどで軽く吹きあげます。
または、ハケを使ったり、綺麗なキッチンペーパーに染み込ませて満遍なく広げてあげると上手にカビを防止できますね!
アルコール度数は乙類より低めの25度ほどなので、1~2日に1回は同様に焼酎で鏡餅の消毒を繰り返します。
アルコールは揮発性がありますので、あまり間を開けるとカビの胞子が付着する恐れがあります。
日本酒は香りが移りやすい!
日本特有の醸造酒である日本酒(清酒)は、芳醇な香りが鏡餅に移りやすいです。
アルコール度数も15度前後のものが多く、カビの対策には焼酎を使う方がベストになります。
焼いて食べたり、ぜんざいやお汁粉に入れてもお酒の香りが気になるため、日本酒はオススメできません。
Sponsored Link
鏡餅のカビ防止対策②からしを使って!
からし(和からし)には強力な殺菌作用があり、昔から「餅のカビ防止の定番」となっていますよね。
10日以上も常温の部屋に飾っておく鏡餅のカビの対策にも有効です。
一般的には、カラシナ類の種を粉末にした「粉からし」に、水分を加えて練り上げた「練りからし」がよく使われていますよね。
強い殺菌力の正体は、鼻にツンと来る辛味成分の「アリルイソチオシアネート」という物質です。
揮発性の物質ということもあり、鏡餅全体を保護する形でカビの胞子の付着や繁殖を防いでくれます。
使用方法は以下の2通りがオススメです。
- 小皿に練りからしを入れて、鏡餅の周りに置いておく
- 和紙で粉からしを包み、鏡餅の下や1段目と2段目に間に挟んでおく
固くなった鏡餅にも水分は含まれていますので、餅が重なって密着する部分は通気性も悪くカビが生えやすいです。
和紙にも様々ありますが、表面がなめらかで光沢のある半紙は空気を通さないため、カビの対策にはNGとなります。
チューブ入りのからしでも効果は期待できますので、試してみてくださいね!
Sponsored Link
鏡餅のカビ防止対策③わさびを使って!
刺身の薬味などに使うわさびは、アブラナ科の本わさびの地下茎(根茎)をすりおろしたものです。
植物学的にからしにも近く、同じ辛味成分のアリルイソチオシアネートを含んでいます。
そのため、鏡餅のカビ対策には「からしと全く同じ使用方法」で問題ありません。
同様の強い殺菌効果が期待できますし、粉わさびもスーパーなどで購入することができます。
生の本わさびは手に入りにくいため、小皿用はチューブ入りのものをメインに使いましょう!
また、スーパーで購入した刺身や寿司にも小袋入りのわさびが入っていますよね。
冷蔵庫の中にたくさん保存している場合は鏡餅のカビ防止に利用できます。
鏡餅のカビ防止対策④お弁当用抗菌シートは便利!
鏡餅のカビ対策には、お弁当用抗菌シートも重宝します!
カットして使えるタイプが便利で、通常サイズなら50枚、大きいサイズなら20枚入り程度のものがオススメです。
接触している部分だけを保護する「接触型」より、効果が広がる「拡散型」を選びます。
使用されている成分表示を見ると、主に以下3タイプがあります。
- わさび由来の天然成分
- からし由来の天然成分
- 銀イオン
鏡餅のカビを防止には、わさびやからし由来の天然成分と表示されているものを選びます。
揮発性のアリルイソチオシアネートが使用されており、通常はお弁当の中の水分と反応してカビやその他の菌の繁殖を防ぎます。
鏡餅の下や餅が重なる部分に挟んで使いますが、最低1日1回は交換が必要です。
効果の持続時間は4~18時間など様々ありますが、なるべく長いものを選ぶと交換頻度も少なくて済みますね。
サイズに合わせてカットできたり、薄くて鏡餅の間に挟みやすいのも便利です!
鏡餅のカビ防止対策⑤アルコール除菌スプレーは最強!
食品にも使えるアルコール除菌スプレーは、鏡餅のカビ防止効果も最強レベルです!
今では様々な商品が販売されていますが、最もオススメなのが「ドーバー パストリーゼ77 スプレー」です。
主に洋酒の製造を行っている、神奈川県の「ドーバー酒造株式会社」が開発した人気商品となっています。
醸造用アルコール77%のみならず、緑茶由来の高純度カテキン配合で強い殺菌効果を発揮します。
鏡餅に噴霧してキッチンペーパーでサッと吹きあげるだけでカビの対策には十分です。
その他、野菜や果物、パンなどの食品の他、キッチンの包丁やまな板、シンク周り、三角コーナー、靴箱などにも使えて用途は無限大ですね。
効果の持続時間も長いため、数日に1回程度鏡餅に噴霧してあげると鏡開きまで綺麗な状態を保てますよ。
細菌やウイルスにも効き目のあるアルコール除菌スプレーを使えば、カビが生えることもないでしょう!
Sponsored Link
カビない鏡餅の作り方!
次に、カビない鏡餅の作り方をご紹介します!
家庭にあるラップや割り箸、爪楊枝で簡単にできる方法ですので、ぜひ実践してみてくださいね。
もちろん、前述した対策と併用すれば確実にカビをシャットアウトできます。
ラップで真空状態にする方法!
餅つきの時にラップを使用すると、一時的に真空状態になるためカビない鏡餅が作れますよ!
方法は以下の通りです。
- 大小2枚のお皿にラップを広めに敷いて置きます
- 餅がつき上がったらそれぞれのお皿に流し込みます
- 外側のラップで包むように蓋をしてから餅を丸く成形します
- 餅が冷えて固まったらラップを外します
- 最後に重ねるとカビない鏡餅が完成します
ラップの長さが足りない場合は、蓋の部分にもう1度を引いてあげるとよいです。
餅を押し込むように丸く成形すると、空気が抜けてほぼ真空状態にすることができます。
素手で餅に触れると雑菌が入る可能性があるため、ビニール製の手袋などを使用するとよいですね。
最後にはラップを外してしまうため、一見カビが生えそうな気がしますよね…。
ただ、この方法だと「餅とり粉(手粉)」が不要なため、そう簡単にカビが生えることはありません。
カビの栄養源となるデンプンがメインとなるため、カビの発生や繁殖スピードが早くなります。
我が家では祖母の代からこの方法で作っていますが、カビない鏡餅を作るには最強レベルだと思います。
念のために焼酎やからし、わさびなどと併用すると安心できますよね。
割り箸や爪楊枝で餅の接触面を失くす方法
鏡餅は重ね合わせた接触面にカビが生えることが多いです。
空気には触れにくくなりますが、水分が出てしまうためカビが好む環境を作ってしまいます。
そこで、割り箸や爪楊枝を使って隙間を作ってあげると、餅同士の接触面を失くすことができます。
結果としてカビない鏡餅が作れるというわけです。
方法は以下の通り、とても簡単です。
- 割り箸を鏡餅の直径より短めにカットしておく
- 半紙などの上にカットした割り箸を2本平行に並べ、大きい餅をのせる
- 同様に大きい餅の上に割り箸を2本平行に並べ、小さい餅をのせる
- 橙(だいだい)、またはみかんをのせる時は、爪楊枝を利用する
割り箸は鏡餅からはみ出ないよう、少し短めにカットしておけば見た目が悪くなることもありません。
ラップを使った鏡餅の作り方や他の防止法と併用すれば、カビの対策としては十分ですね!
Sponsored Link
まとめ
- 鏡餅のカビの対策には焼酎の甲類(ホワイトリカー)が利用できる
- 定番のからしやわさびは辛味成分のアリルイソチオシアネートが効果を発揮する
- お弁当用抗菌シートは便利で、定期的に交換するだけ
- 食品にも使えるアルコール除菌スプレーはカビ防止効果が最強レベル
- ラップを使用してカビない鏡餅が作れる
- 割り箸や爪楊枝で接触面を失くして通気性をよくすると水分も出にくい
- 餅とり粉はカビの栄養源となるデンプンがメインなので、なるべく使わない方がよい
鏡開きの日にはカビの生えていない綺麗な餅を食べたいですね。
ぜひ、ご自身がやりやすい方法で対策してみてくださいね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません