オール電化で停電したらトイレで困ることも!水を流す方法や対策は?
オール電化で停電した時、トイレが使えなくなってしまう可能性があることを知っていますか?
数分なら生活にそれほど支障はありませんが、数日間に及ぶと困ることは実はたくさんあります。
停電した時のために、トイレの水を流す方法をあらかじめ確認しておく必要があります。
さらに漏電にも注意しなければいけません。
オール電化で停電した時に備えて、トイレ対策もしておきたいですね。
そこで今回は、オール電化で停電したらトイレで困ることも!水を流す方法や対策は?というテーマで詳しくご紹介していきます。
Sponsored Link
オール電化で停電したらトイレで困ることも!
オール電化で停電したら困ることはたくさんありますね。
照明が付かないと暗くて生活しにくくなりますが、実はトイレで困ることもあるんです。
水が流れなくなったり暖房便座や温水洗浄機能が使えなくなったりと、長期間は耐えられないような不便なことが待ち受けています。
ここからは、オール電化で停電した時にトイレで困ることを4つピックアップして紹介していきます。
照明が付かないので暗い
暗いと通常の生活にも支障をきたしますが、トイレもしにくいですよね。
小さい子どもがいる場合だと、怖くて我慢してしまうこともあるでしょう。
長期間停電が続いてしまったら体にも悪影響を与えてしまいます。
そうならないために、トイレにも懐中電灯を用意しておくといいですね。
両手が使えたほうがいいですので、できればランタン型で置いて使えるものがおすすめです。
水洗レバーが無いと水が流れない
停電していても断水していない時であれば、トイレの水は流せると考えてしまうこともあるかもしれません。
しかしオール電化の場合、タンクレスでオート洗浄やリモコン式となっているものもありますよね。
このようなトイレを使用している家庭だと、水は出るけど流せないという状況になってしまうことがあります。
そうなると排泄物が溜まってしまいますので一人暮らしならある程度は我慢できますが、大人数だとさすがに使えませんね。
もちろん、タンクがついているトイレで水洗レバーがついていれば、レバーを操作することでトイレの水を流すことは可能です。
タンクレスの場合には手動で流す方法もありますので、自分の使っている機種でどのような操作をすればいいのかを確認しておきましょう。
Sponsored Link
暖房便座が使えない
停電したら、トイレの暖房便座も使えなくなってしまいます。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、座る部分を温めるウォームレットのことです。
気温がそれほど低くなければ気になりませんが、寒くなってくるとヒヤッとする便座は嫌ですよね。
高齢者や心臓の弱い方だと、温度差によるヒートショックを起こしてしまう可能性もあります。
暖房便座なら普段は必要ありませんが、停電した時のために便座カバーを用意しておくといいですね。
使い捨てのものもありますので、家庭のトイレにあったものを選んでおきましょう。
温水洗浄便座が使えない
温水洗浄便座も暖房便座と同様に、停電したら使えなくなってしまいます。
こちらも聞き慣れない言葉かもしれませんが、ウォシュレットのことです。
絶対になければいけない機能ではありませんが、普段から使用している人だとないと困りますね。
体の事情によって、トイレットペーパーでは拭くことができないという方もいるかもしれません。
どうしても温水洗浄便座が使いたいという場合、停電した時のために携帯ウォシュレットを用意しておきましょう。
手動式や電動式など、いろいろな種類があります。
もちろん停電した時だけではなく、外出時に快適にトイレを使うことにも役立ちます。
自分の好きな強さで水を当てられるよう、水圧や洗浄時間を確認して購入するといいですね。
オール電化で停電した時にトイレの水を流す方法!
オール電化で停電した時、トイレで困ることがたくさんあることがわかったかと思います。
その中でも特に重要な、水が流れない時の対処法を確認しておきましょう。
まずトイレには…
- タンクレス便器
- タンク付き便器
- タンク付き便器(ローシルエット)
- 収納・手洗い一体型便器(タンク付き)
の4つのタイプがあります。
停電した時はタンクのありなしで排水方法が分かれます。
ここからはオール電化で停電した時にトイレの水を流す方法を2つ紹介していきます。
家庭で使っているタイプと、流れない原因を確認して対応しましょう。
バケツ
手動洗浄機能が付いていないトイレ場合、バケツを使って水を流します。
主にタンクレス便器には手動レバーが付いていないことが多いのでこの方法を使いますが、全ての機種で共通して使える方法です。
まずは便器のふたと便座をあげ、便器の周りには新聞紙などを敷いておきます。
次にバケツに8ℓ程度の水を用意し、飛び散らないように気をつけながら一気に流し込みます。
排泄物が流れ、水位が下がったらさらに3ℓ程度水を便器に入れましょう。
この時は水位を戻すのが理由ですので、静かに入れるだけでOKです。
バケツで水を流す方法ですと、排水管内に汚物が溜まってしまう可能性があります。
詰まりを防ぐために、3回に1回は12ℓ程度と多めに水を流すようにしましょう。
今回はオール電化で停電した時を想定して紹介していますが、地震によって排水管が破損している場合もあります。
その時に無理やりトイレの水を流してしまうと、水漏れを起こしたり詰まりの原因になってしまうことも考えられますね。
清潔に保ちたいのもわかりますが、停電した理由もしっかりと理解することが必要です。
安全に使えるまでは流さず、我慢した方がいいケースもありますので気をつけましょう。
Sponsored Link
手動レバー
タンクレス便器の場合でも手動レバーが付いている機種もあります。
オール電化で停電した時は、自動洗浄から切り替えるとトイレを流すことが可能になります。
切り替える方法はメーカーや機種によって異なります。
ここでは代表的なTOTO・INAX・Panasonicの3社を取り上げてご紹介していきます。
まずは左側にあるすっきりパネルを外します。
次に内部にある手動レバーを手前に引き、停止した位置で30秒間保持しましょう。
だんだんと便器内の水位が上がってきます。
「ピピッ」という電子音が鳴ったら手動レバーから手を離し、すっきりパネルを戻せばOKです。
この方法で24時間、20回までは手動でトイレに水を流すことが可能です。
TOTOの便器は、2日以上停電が継続する場合にはアルカリ単三電池が2本必要になります。
トイレ以外でも必要になるので、多めに用意しておくと安心ですね。
すっきりパネルを外したら手動レバーを引くのではなく、袋に入っている電池ボックスを取り出します。
そこに単三電池2本をセットしたら、プラグを外に出した状態で袋に戻し、ジッパーを閉めて密封します。
ケースにあるコネクタにプラグを挿入し、あとは手動レバーを引くだけでトイレに水を流すことが可能です。
停電が復帰したら電池ボックスから電池を抜き、元のように袋に入れておきましょう。
INAXの場合はサティスSとGの2タイプに分かれています。
それぞれ手動レバーで水を流す方法が異なりますので、注意しましょう。
【サティスS】
まずは左側にある化粧板を外します。
赤色の手動レバーを手前に引き、5秒間キープしてください。
排泄物が底に落ちたら、次はレバーを奥に回してまた5秒間キープします。
その後、排泄物が完全に流れきったら再度レバーを手前に5秒間引き、便器内の水位が上がるのを待ちましょう。
化粧板を戻したら完了です。
【サティスG】
便器の後ろにあるトップカバーを外します。
次に赤色の手動レバーを反時計回りに180度回し、真上に持ち上げてキープしてください。
便器内の水位が吐水口の下まで下がったら、手動レバーを離して排水します。
その後、便器内に水が溜まったら手動レバーを戻して時計回りに180度回します。
最後にトップカバーを戻せば完了です。
Panasonicの場合は・・・
- 停電排水ボタンで水を流す
- 非常用の手動ハンドルで水を流す
の2パターンに分けられます。
【停電排水ボタンを使う】
こちらの方法では、アルカリ乾電池9V形が必要になります。
単三電池とは違い、普段から家に常備されていない可能性もあるので注意しておきましょう。
トイレの水を流すには、電源プラグを抜いてからトップカバーを外します。
次に電池ホルダーを取り出してアルカリ乾電池9V形をセットし、元に戻してください。
「停電排水5秒押し」というボタンがあるので、音が鳴るまでボタンを押し続けます。
トイレの水が流れたボタンを離し、最後に便器内に4ℓ程度の水を入れたら完了です。
停電が復旧したあとは、電池を取り外して電源プラグを差し込み、電源ランプが10秒間点滅するまで待ちます。
大洗浄ボタンを押して水を流したら、停電復旧後の作業も終了です。
【非常用の手動ハンドルを使う】
まずは電源プラグを抜き、右下にあるサイドカバーを外します。
アームレストが付いている場合には、スライドさせて外しておきましょう。
その後、停電用ハンドルを時計回りに回して排水します。
排泄物が流れたら、ハンドルを反時計回りに回して元に戻します。
最後にバケツで4ℓの水を流し入れ、水位を戻したら完了です。
ここまでご紹介してきたTOTO・INAX・Panasonicでの停電した時のトイレの流し方は、公式ホームページを元にしています。
機種によって方法が異なりますので、取扱説明書をよく確認しておきましょう。
オール電化で停電した時に水を流す方法を紹介してきましたが、同時に断水も発生している場合にはトイレを流さないようにしてください。
断水時に給水管に空気が溜まる場合があり、いきなり大量の水を流すとエアーハンマー現象が発生すことがあります。
空気が圧縮されて給水管に負担をかけ、給水管などの破損や水漏れを起こしてしまう現象です。
故障を防止するため、水を流す前にエアー抜きをしましょう。
トイレと同じ給水管に接続されている水洗金具をゆっくり開け、内部にたまった空気を逃がすという方法でエアー抜きをすることができます。
エアー抜きバルブがついていなければお風呂や洗面台、キッチンなどにある水栓バルブをゆっくり開けて空気を抜くだけでOKです。
Sponsored Link
オール電化で停電したらトイレの漏電に注意!
ガスを使わないオール電化でも、停電時に起こる可能性のある通電火災という言葉をご存知ですか?
停電前まで使用していた電化製品が、通電後に漏電して発生する火事のことです。
ブレーカーを落としておくのが一番安全な対策となりますが、できればトイレのコンセントも抜いておきましょう。
もちろん他の電化製品でも、漏電する可能性があるのは同じです。
台風による停電の場合はそれほどではありませんが、地震の際には家具などが転倒しており、通常よりもかなり危険です。
漏電により電化製品が発火し、二次災害を招く可能性が高くなってしまいます。
実際に、阪神・淡路大震災では6割、東日本大震災では過半数が通電火災が火事の原因です。
避難する時はもちろん、停電した時に自宅で待機している際にもトイレを始めとした電化製品のコンセントは抜くように心がけましょう。
オール電化で停電に備えるトイレ対策!
オール電化で停電した時にトイレで困らないよう、トイレ対策も万全にしておきましょう。
ここからは、備えておくといいものをいくつかご紹介していきます。
まずは災害対策の定番、携帯トイレです。
何日もの間停電が続いてしまうと、手動で水を流すのも大変になりますね。
同時に断水も発生していた場合、いくら水を溜めておいても足りなくなってしまいます。
停電した時は緊張感もあり、普段よりもトイレに行く回数が増えることも考えられますので、携帯トイレは確実に用意しておきましょう。
選ぶ時のポイントとしては・・・
- 使いやすさ
- 凝固剤が固まるまでの時間
- 防臭力の高さ
- 後処理のしやすさ
などの4つが挙げられます。
携帯トイレにはたくさんの種類がありますので、ご自分にあった使い方のできるものを選びましょう。
次に備えておきたいものはオムツです。
小さい子供がいる家庭ではもちろん、最悪の場合を考えて大人用もあるといいですね。
成人してからオムツを使うのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、健康にはかえられません。
家庭での使用はもちろんですが、避難した時のことも考えて数日分は用意しておきましょう。
また、オール電化で停電した時にはトイレを流すために水が必要ですのでバケツが必需品となります。
代わりに洗面器などを使うのもOKです。
同時に断水した時のことも考慮して、お風呂に水を溜めておくことも忘れてはいけません。
生活用水はトイレ以外でも必要となりますので、大切に使うようにしましょう。
上記で手動でトイレを流す方法をご紹介してきましたが、流し方もあらかじめ確認しておくことが大切です。
停電してからだと、取扱説明書をゆっくり読んでいる余裕はありません。
照明が付かなくて暗くなり、手動レバーが見えないことも考えられますね。
家庭でも避難訓練などを行い、日頃から誰でも非常時に行動ができるように心がけましょう。
最後に、オール電化で停電した時は断水も伴う可能性があることも頭に入れておきましょう。
特に高層マンションになりますと、ポンプが停止して水が供給できなくなってしまいます。
水道設備の給水方式には・・・
- 高置水槽方式
- ポンプ圧送方式
- 直結増圧方式
- 増圧直結方式
の4つがあります。
この中で増圧直結方式以外は、ポンプを利用して給水するため停電したら断水になる可能性があります。
高置水槽方式の場合は、タンク内に水が残っている間は利用できますが、長期間となると水が使えなくなるでしょう。
ポンプ圧送方式の場合は停電したらポンプが停止するため、すぐに断水となります。
直結増圧方式の場合は、低層階なら水道管からの水圧で水が出ますが、中高層階になるとすぐに水が出なくなってしまいます。
自分の住んでいるマンションが、どのような給水方式かを知っておく必要がありますね。
詳しくわからないという方は、とにかく水を溜めておきましょう。
Sponsored Link
オール電化で停電したらトイレで困ることも!のまとめ
オール電化で停電した時にトイレで困ることと、その対策をご紹介してきました。
普段から備えておくことで、非常時でも落ち着いて対処することができるようになります。
トイレの水を流す方法を確認しておくことはもちろんですが、断水で水が使えなくなることも考えておく必要があります。
携帯トイレやオムツなど、自分の家庭にあった対策を講じておきましょう。
日常生活では便利なオール電化ですが、かえって不便なこともたくさんあります。
停電だけでなく、どんな災害でも乗り越えられるように、家族でしっかりと話し合っておくといいですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません