黒にんにくの作り方・炊飯器や圧力鍋で簡単に!栄養や効果効能は?
健康維持や滋養強壮のイメージが強い「黒にんにく」。
実は、家庭でも簡単に作ることができるってご存知でしたか?
作り方を知っておくと、思い立った時にサクッとできるので便利ですよ!
また、黒にんにくの主な栄養成分や効果効能もぜひ知っておきたいですね。
一説には糖尿病に効くという話もありますが、副作用などがないかも気になりますよね。
「妊婦さんが日常的に食べても大丈夫か?」という疑問も多いようです。
そこで、今回は黒にんにくの作り方を中心に、栄養成分や効果効能なども併せてご紹介します!
Sponsored Link
黒にんにくの作り方
実は、黒にんにく自体に種というものは存在しません。
つまり、自然界では作ることができないもので、普通のにんにくを加工して製造されています。
その作り方も意外と簡単ですので、ぜひご家庭でも挑戦してみて下さいね!
炊飯器でじっくりと!
まず、炊飯器の保温機能を使って放ったらかしで作ることができます。
黒にんにくが完成するまで多少時間は掛かりますが、作り方自体は至ってシンプルです。
まず、ネット入りで売っている500g~1kgのにんにくを用意します。
炊飯器の中に半量のにんにくを入れます。
この時、にんにくのお尻の部分が釜の底に付くように入れてくださいね。
半分の量のにんにくが炊飯釜に入ったら、残りのにんにくを反対向きにして上から入れます。
反対向きなので、にんにくのお尻が炊飯器の蓋の方向に向いた状態です。
乾燥し過ぎないように、布巾を被せて保温スイッチを入れます。
このまま約2週間~20日間保温し続けると、立派な黒にんにくの出来上がりです。
釜の底が焦げてくるため、時々全部ひっくり返してあげましょう。
故障はしていなくても古くて使わなくなった炊飯器があれば、いつでも作ることができますよね…。
Sponsored Link
圧力鍋で簡単に!
圧力鍋での作り方はもっと簡単です。
にんにくを圧力鍋に入れて、ちょうど浸るぐらい料理酒を入れます。
その上からクッキングシートを被せて、さらに料理酒を振りかけます。
20~30分程煮詰めると、あっという間に黒にんにくの完成です。
好みの熟成加減まで煮詰めてみましょう。
なるべく早くという場合、圧力鍋での作り方の方が断然オススメです。
黒にんにくの臭いや味は?
生のにんにくは臭いもきついですよね。
ただ、黒にんにくは熟成させているので独特の臭いもほとんどなく、味も問題ないという人が多いです。
もちろん好き嫌いに個人差はありますが、セミドライフルーツのような食感で比較的食べやすくなります。
作り方でも味に多少の違いが出てきますが、一般的には甘酸っぱい味で間食代わりに食べることができます。
もともとにんにく自体がダメという人は、NGという人も多いかもしれません。
一度、市販の黒にんにくを食べてみると、大体好き嫌いがわかると思います。
黒にんにくの栄養成分と効果・効能
生にんにくを発酵させたものが、黒にんにくになります。
発酵させてさらに熟成させることで、生よりも増える栄養成分が出てきます。
もちろん、健康維持に優れた効果・効能もアップします。
主な栄養成分は?
黒にんにくの栄養成分として主に注目されるのが、生よりもアミノ酸量が増えている点です。
特に、必須アミノ酸を例に出すと・・・
- フェニルアラニン:1.5倍
- ロイシン:約1.4倍
- バリン:約1.4倍
- メチオニン:約1.3倍
- イソロイシン:約1.3倍
などが挙げられます。
必須アミノ酸は人間の体に必要不可欠ですが、体内では多くの量を作ることができない成分です。
そのため、食事などで摂取しないと充分な量を確保できません。
その他のアミノ酸についても・・・
- S-アリルシステイン:約16倍
- チロシン:約1.9倍
- グルタミン酸:約1.7倍
- セリン:約1.6倍
- アラニン:約1.4倍
- スレオニン:約1.3倍
- グリシン:約1.2倍
- アスパラギン酸:約1.1倍
と、黒にんにくの方が量が増しています。
アミノ酸はタンパク質を構成する栄養成分ですので、重要な役割を果たしてします。
ミネラルに関しては・・・
- カリウム:約1.8倍
- マグネシウム:約2.1倍
- ナトリウム:約4倍
- 鉄:約2.7倍
- 亜鉛:約2倍
となっています。
また、抗酸化作用が期待される総ポリフェノール量は、生のにんにくの約6倍に膨れ上がります。
主な効果・効能は?
黒にんにくが持っている成分の中でも、特徴的なのが「S-アリルシステイン」です。
ポリフェノールと同じく抗酸化作用に優れていますので、活性酸素を排除する働きは強力です。
抗酸化作用による効果・効能としては、下記のようなアンチエイジング(抗老化)がメインです。
- 血行促進
- 動脈硬化の予防
- 心筋梗塞・脳梗塞の予防
- 抗ガン作用
- 認知症予防
- 肥満に始まるその他の生活習慣病の予防
- シワ、シミ、たるみの改善などの美容効果
特に、にんにくにはガン細胞を抑制する効能がありますが、黒にんにくになるとS-アリルシステインが約16倍に増えるため、かなりの優良食材となっています。
アルギニンにも下記の優れた効果があります。
- 体力増強
- 老化防止
- 疲労回復
その他、もともと生にんにくの持つ効能がアップすることで・・・
- 血液サラサラ効果
- コレステロール値の低下作用
- 血圧低下作用
- 花粉症、喘息などのアレルギー症状の予防・改善
などの作用に非常に優れています。
まとめると、滋養強壮や血液サラサラ、アンチエイジング、生活習慣病の予防・改善に優れた効果を発揮してくれそうです。
黒にんにくの副作用や注意事項
健康面では完璧な食材と呼べる黒にんにく。
ただし、効果も強力だけに副作用などのようなものがないか気になりますよね…。
副作用はある?
生にんにくには強い臭いの素となる「アリシン」という物質が含まれており、過剰に摂取すると胃腸の壁を壊してしまいます。
また、殺菌効果により腸内細菌を死滅させることもあります。
しかし、発酵・熟成させた黒にんにくには、このアリシンの成分がほとんどなくなっています。
そのため、黒にんにくを食べて現れるような副作用は見られません。
もちろん、1日10粒も20粒も食べると、胸焼けを起こしたり下痢を招く恐れがないともいえません。
どんなに体によいものでも食べ過ぎには注意したいですね。
妊婦さんも食べられる?
妊娠中は薬などに細心の注意を払いますが、黒にんにくは食品なので妊婦さんでも安全に食べることができます。
カリウムや鉄分の量も生よりアップしているため、むくみ防止や貧血予防にも効果的です。
また、黒にんにくの血液サラサラ効果により、妊娠高血圧症候群の予防にも繋がりますね。
疲労回復や滋養強壮などにも優れていますので、妊婦さんだからこそ積極的に摂取したいですね。
ただし、注意事項として1日の許容摂取量は守るべきです。
1日の許容摂取量は?
黒にんにくは必須アミノ酸を中心に、非常に栄養成分に優れた食材です。
ですので、1日の許容摂取量は1~3粒程度が目安です。
あまりパクパク食べられるものでもありません。
朝起きた時、間食、寝る前など時間を決めておくと、食べ過ぎることもなくなりますね。
必須アミノ酸を摂取するには効果的な黒にんにく…。
家庭での作り方も簡単ですし、積極的に摂取したい食材です。
最近疲れが抜けない、寝ても体がだるい、そんな時はぜひ食べてみてくださいね。
Sponsored Link
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません