七夕の歌「たなばたさま」の歌詞と意味!3番4番も話題に!
七夕の歌といえば「笹の葉サラサラ~♪」ではじまる童謡「たなばたさま」が有名ですよね。
誰もが保育園や幼稚園などで歌った経験があると思いますが、歌詞の意味をご存じでしょうか…。
特に「のきば」「きんぎん砂子」「五色の短冊」など、少しわかりにくい表現が使われています。
お子様に説明するのに一苦労するという方も多いかもしれませんね。
最近では、音楽ユニット・ケチャマヨオリジナルの3番4番の歌詞も登場し、ネットでも話題になっています。
そこで今回は、七夕の歌「たなばたさま」の歌詞と意味!3番4番も話題に!というテーマで詳しくご紹介しますね!
Sponsored Link
七夕の歌「たなばたさま」の歌詞
まずは、七夕の歌として有名な「たなばたさま」の歌詞をご紹介します。
正式には2番まであります。
【たなばたさま】
作詞:権藤はなよ
補作詞:林柳波
作曲:下総皖一ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん 砂子五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる
七夕の歌「たなばたさま」の歌詞の意味
童謡「たなばたさま」の歌詞でわかりにくいのが・・・
- のきば
- きんぎん砂子
- 五しきの短冊
といわれています。
普段はあまり使われない言葉ですので、1つずつ意味を紹介しますね!
のきばの意味
七夕の歌に登場する「のきば」とは、漢字で「軒端」と書きます。
文字通り「軒の端っこ」を意味する言葉で、雨風や夏の日差しをしのぐための「屋根の出っ張った部分」のことです。
日本の古民家にはほとんど縁側がありましたので、その上部には軒がセットで設けられていました。
いわゆる「軒下」「軒先」「軒口」「庇(ひさし)」などと呼ばれ、今では先端に雨樋(あまどい)がありますよね。
風通しのよい場所でもあるため、夏には風鈴を吊るすご家庭も多かったようです。
歌詞には「のきばにゆれる」と風になびく七夕飾りの様子が含まれています。
Sponsored Link
きんぎん砂子の意味
きんぎん砂子はなんとなくイメージできそうですが、ハッキリわかりませんよね。
簡単に説明すると、金や銀を木槌で薄く伸ばした「金箔」や「銀箔」を細かく粉末状にしたものを意味します。
主な用途としては、以下のようなモノが挙げられます。
- 豪華な襖(ふすま)
- 色紙
- 蒔絵(まきえ)
- 様々な伝統工芸品
金や銀の砂子を吹き付けることで、より美しくきらびやかに見せることができます。
ご家庭の襖などにも細かい砂子が付いているモノもありますよ!
七夕の歌詞では、織り姫と彦星がめぐり逢うという天の川の星々がキラキラ輝いていることを表しています。
五しきのたんざくの意味
2番の歌詞に登場する五しきのたんざくは、漢字にすると「五色の短冊」になります。
ただし、どんな色でもよいというわけではなく、正式には「中国の陰陽五行説」に由来する5色を使います。
陰陽五行説とは、万物は5つの元素で作られており、それぞれが影響し合うことにより変化や循環を繰り返すという考え方のことです。
以下の通り、互いに影響し合う元素の順番や対応する色も決まっています。
順番 | 元素 | 色 |
1 | 木 | 青(緑) |
2 | 火 | 赤 |
3 | 地 | 黄 |
4 | 金 | 白 |
5 | 水 | 黒(紫) |
つまり、基本的に七夕の短冊には「青、赤、黄、白、黒」を使うのが理想とされています。
青の代わりに緑、黒の代わりに紫を使っても問題ありません。(※黒はあまり使用されていません)
陰陽五行説に基づく5色の短冊を使用すると、願い事が叶うという言い伝えもあります。
七夕を含む五節句はすべて中国から伝わっていますので、大陸の思想も取り入れられています。
Sponsored Link
七夕の歌「たなばたさま」の歌詞全文の解釈は?
では、七夕の歌「たなばたさま」の歌詞全文の解釈をまとめてみます。
ささの葉さらさら のきばにゆれる
(七夕飾りの笹の葉がサラサラと軒先で揺れている)
お星さまきらきら きんぎん 砂子
(お星さまが金銀砂子のようにキラキラ輝いている)
五しきのたんざく わたしがかいた
(私が書いた五色の短冊を)
お星さまきらきら 空からみてる
(お星さまがキラキラ輝きながら空から見ている)
童謡「たなばたさま」は、子ども目線で七夕の夜の情景をそのまま歌詞にしたものですね。
「きんぎん砂子」のみ比喩表現が使われていますが、意味もスムーズに入ってきます。
七夕の歌「たなばたさま」の歌詞に3番4番も登場!
2001年に結成し、夫婦で歌とアニメーションのパフォーマンスを行っている「ケチャップ・マヨネーズ?」。
七夕の歌「たなばたさま」に3番4番の歌詞を追加し、2019年にはレコーディングやアニメ制作も行っています。
ケチャマヨオリジナルの3番4番を加えるだけでなく、アニメとのコラボで可愛らしい世界観を作り上げています。
以下は追加された歌詞になります。
【たなばたさま 3番4番】
作詞:サヤカ
編曲:ナオヒロささのはさらさら
みあげてみれば
おほしさまきらきら
ほらあまのがわ
おりひめひこぼし
ふたりならんで
おほしさまきらきら
そらからみてる
小さいお子様でもわかりやすくなっている点は嬉しいですね。
七夕まつりを盛り上げようというコンセプトの下、ケチャマヨは全国の保育園や幼稚園などの出張コンサートも行っています。
七夕の歌「たなばたさま」の歴史
七夕の歌として誰もが知っている童謡「たなばたさま」。
その歴史は古く、1941年3月に文部省唱歌として国民学校教科書「うたのほん下」に収録されています。
2021年からさかのぼると、約80年前に作られた歌ということになります。
当初は作詞・作曲など作者に関する情報は掲載されず、1947年に文部省発行最後の教科書に明記されたようです。
作詞を担当している権藤はなよさんは有名な童謡詩人で、古謡「数え歌」や「羽根つき」も手掛けています。
「たなばたさま」以外で最も有名なのは「ねんねんねむの木」かもしれませんね。
後藤はなよさんは1899年生まれで、1961年には亡くなっていますので、七夕の歌にも歴史を感じますよね。
ただ、今後もずっと歌い継がれていくであろう童謡を生んでくれたことに感謝ですね!
Sponsored Link
まとめ
七夕の日には必ず歌われる「たなばたさま」の歌詞の意味をご紹介しました。
80年前に作られた童謡ということもあり、現代の私達には少し難しい表現も使われていますね。
特にわかりにくいのが、「のきば」「きんぎん砂子」「五しきのたんざく」の部分…。
お子様にも上手に説明できるといいですね。
日本の五節句の1つでもある七夕の夜は、家族揃って歌ってみるのもよいでしょう!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません