生姜が腐るとどうなる?見分け方は?見た目や臭いの変化とぬめりも!
薬味や料理の香り付けにも重宝する「生姜」ですが、腐るとどうなるかご存じでしょうか?
適切な見分け方としては、見た目(変色)・臭い・味・柔らかさ・ぬめり・カビなどが頼りです。
生姜が腐るのは雑菌の繁殖による強い劣化ですので、知らずに食べてしまうと健康被害が出る恐れもあります。
最終的に捨てるかどうかを判断するのはご自身になるため、ぜひ見分け方をマスターしておきましょう。
当然ながら、賞味期限や保存状態によっても腐敗までの時間は異なってきます。
そこで今回は、生姜が腐るとどうなる?見分け方は?見た目や臭いの変化とぬめりも!というテーマで詳しくご紹介しますね!
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生姜が腐るとどうなる?見分け方は?
まず生姜が腐るとどうなるのか、見分け方についてご説明しますね!
収穫しても生きている野菜全般には、基本的に賞味期限の記載が義務付けられていません。
したがって、消費者自身が自己責任で食べられるかを判断する必要があります。
生姜が腐ると、以下のような特徴が現れ始めます。
- 見た目の変化(変色)
- 臭いの変化(腐敗臭)
- 明かに味がおかしくなる
- 触ってみると柔らかくなっている
- ぬめりが出てぬるぬるする(水っぽい)
- カビが生えやすい
独特の辛味成分により殺菌作用もあるといわれる生姜ですが、一度雑菌が付着して繁殖するとどんどん劣化・腐敗していきます。
梅雨~秋口の暑い時期は冷蔵保存が一般的ですが、気温の低い時期は常温でも保存できます。
ただし、常温・冷蔵のどちらでも生姜は腐る可能性がありますので、以下のチェック項目に該当する部分があれば処分の対象となります。
見た目は茶褐色や黒っぽく変色!
生姜が完全に腐ってしまうと、見た目が黒っぽく変色しますので一目瞭然です。
さらに、白カビが生えるケースも多いため、ほぼ黒色をしていれば処分するしかありません。
もともと、生姜の劣化が始まると徐々に茶色に変色しますので、見つけた時点で早めに使い切ることをオススメします。
黒色より茶褐色に近い時は臭いを嗅いでみる手もありますが、念のために捨ててしまってもよいでしょう!
たまにカットした断面がピンク色に染まるケースもありますが、生姜に含まれるポリフェノールが空気に触れて酸化しただけです。
食べられない訳ではありませんし、見た目が気になる方はその部分をカットして使えば問題ありません。
※カットした断面がもともと紫色がかった黒色をしている「黒生姜」の場合は例外となります
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臭いの変化!
生姜が腐ると臭いの変化に気付くことも多いです。
もともと生姜にはジンゲロン、ショウガオールといった辛味成分の他に、ジンギベレン、ジンゲロール、シネオールなどの香り成分が含まれています。
黒っぽい色に腐ってしまうと独特の腐敗臭を放つため、爽やかな香り成分も失われてしまいます。
「くさや」のような臭いと表現する人もいますが、特に目立つのがアンモニア臭と呼ばれる「鼻にツンとくる刺激臭」です。
わずかに白カビが生えた程度では感じませんが、生姜が腐ると明らかに異臭・悪臭を放つため、丸ごと処分した方がよいでしょう!
見た目で判断しにくい場合も、臭いの変化で食べられないと諦めるケースも多いです。
食べてしまった時の味の異常!
誤って腐った生姜を食べてしまった場合、味の変化にもすぐに気付くはずです。
「酸っぱい」「苦い」「泥を食べているよう」「納豆のような味」と表現する人もいて、腐る原因を作る雑菌によっても多少異なるようです。
もちろん生姜本来の風味は完全に失われ、明らかに味に異常を感じるため、吐き出してしまうことがほとんどです。
表面に開いた穴から内部のみが腐るケースもあるため、カットしたものを食べる前に見た目や臭いで確認することも大切ですね!
触ると柔らかい!
冷蔵庫に入れておいた生姜は、傷み始めると水分が抜けて柔らかくなりやすいです。
完全に腐るとフニャフニャとした柔らかい感触になり、周りに茶色っぽい水分が流れ出ているケースもあります。
普段の生姜のような固さや張りもありませんので、触って異常に柔らかい場合は腐っていると見なすべきです。
水分は冷蔵庫の中でも乾燥により蒸発しますので、目立たないこともあります。
また、長い間冷蔵庫に放置しておいた生姜は、カピカピに乾燥して固くなっているケースもありますよね。
この場合も、全体的に傷んでいる証拠ですし、カビが生えていることも珍しくありませんので食べずに処分した方が安全です。
ぬめりや粘り気が出る!
生姜が腐ると「ぬめり」が出たり、「粘り気」によって糸を引いていることも目立ちます。
ぬめりの正体は、繁殖した雑菌が形成する膜で「バイオフィルム」と呼ばれています。
生姜の栄養や水分を利用して作り出し、内部に潜んでいる仲間の雑菌を保護する役目を持っています。
ぬめりや粘り気が出ると、生姜は雑菌の温床となって完全に腐っている証拠です。
ぬるぬるした部分は見た目も透明がかってきますが、部分だけでなく丸ごと捨ててしまいましょう!
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チューブ入りの生姜は腐るとどうなる?
薬味などに手軽に利用できるチューブ入りの生姜も、腐るとどうなるか気になりますよね?
基本的には賞味期限が長いだけで、生の生姜と大差はありません。
開封後は蓋のある出し口の部分から酸化が始まり、劣化して黄色から茶色へ変色していきます。
チューブ入りでも賞味期限を大きく超えたものや、蓋の締め方が悪くて腐ってしまうと以下のような変化が起こります。
- 見た目が茶色から黒っぽく変色する
- 異臭(悪臭)がする
- 苦みや酸っぱさで食べられなくなる
- チューブの中にカビが生える
- カピカピに乾燥してしまう
市販品の場合、防腐剤をはじめとした様々な添加物が使用されており、長期保存が可能となっています。
賞味期限の目安は以下の通りです。
- 未開封:常温で半年~1年
- 開封後:冷蔵保存で1ヶ月
チューブ入りの生姜は開封後でも蓋をしっかり締めておけば、賞味期限を半年超えても使えるといわれています。
天然の防腐剤と呼ばれる生姜に加え、添加物としての防腐剤も含まれているからです。
ただし、長期保存に向いているとはいえ、限界はあります。
とくに蓋をしっかり締めていないと早めに腐る心配もありますので、冷蔵庫にしまう時にはチェックが必要ですね。
チューブの中を覗き込んで見た目が黒っぽっいものや、異臭がするものは処分した方がよいでしょう!
使い始めで出し口の部分の生姜が茶色をしているものは腐っている訳ではありませんので、茶色の部分だけを取り除き、あとは普段通りに使用しても問題ありません。
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冷凍保存した生姜は腐る?
生姜は冷凍保存すると長持ちするといわれていますよね。
他の食品にもいえることですが、-18℃以下の冷凍庫に入れておけば腐ることはありません。
腐る(=腐敗)とは、細菌などの微生物が増殖し毒素を産み出すことで起こります。
低温に強い細菌類もいますが、冷凍保存すると活動がほぼ停止し、増殖することも毒素を産み出すこともできなくなるのです。
ですので、冷凍した生姜が腐ることもないのです。
ただし、「乾燥」や「酸化」による「冷凍焼け」は防ぐことができません。
冷凍焼けを起こすと、変色したり、固くなったり、食感がパサパサしたりと徐々に品質が劣化していきます。
生の状態の美味しさを保つことができなくなるため、生姜の冷凍保存にも期間の目安というものがありますよね。
- 冷凍庫の開け閉めが多い(冷温を保てない)
- 一度解凍したものを再冷凍する(水分が出てしまう)
なども霜の発生原因となり、生姜の品質を落とすことが多いため注意しておく必要があります。
腐った生姜を食べるとどうなる?
腐った生姜を食べる機会はほとんど無いかと思われます。
ただ、万が一食べてしまうと細菌による食中毒を起こす可能性があります。
ほんのわずかであれば胃酸で死滅してしまいますが、免疫力が低下している場合は嘔吐や腹痛、下痢の症状に苦しむこともあります。
殺菌の役割を担う白血球の数値が普段より高くなるため、抗生物質の点滴や飲み薬で対処する必要性も出てきます。
生姜が腐っていることは五感で判断できますので、口に入れたとしても飲み込まないようにしましょう!
生姜の賞味期限はどのくらい?
最後に、生姜の賞味期限をおさらいしておきましょう!
保存状態や環境によっても大きく異なってきます。
状態 | 保存環境 | 賞味期限 |
生 | 常温 | 10日~2週間 |
生 | 冷蔵庫 | 10日~2週間 |
生 | 冷凍庫 | 1~2ヶ月 |
味噌漬け | 冷蔵庫 | 6ヶ月 |
甘酢漬け | 冷蔵庫 | 6ヶ月~1年 |
砂糖漬け | 冷蔵庫 | 6か月~1年 |
スライスやみじん切りにしたものは空気に触れて酸化しやすいため、なるべくその日の内に食べた方がよいです。
ラップや保存袋を使って素早く冷凍すれば1~2ヶ月は保存が利きます。
また、「漬け」にしたものは賞味期限が長くなるため、余るほど生姜が手に入った時はオススメです。
生姜の腐敗やカビを防ぐ保存法は以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね!
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生姜が腐るとどうなる?見分け方は?見た目や臭いの変化とぬめりも!のまとめ
特有の辛味成分や爽やかな香りが特徴の生姜ですが、腐ってしまうと食べるのは危険です。
ご自身の五感を頼りに処分するかどうかを判断する必要があります。
とくに刺激の強い腐敗臭には気付きやすいため、古くなったものは臭いでわかりやすくなっています。
また、手で触ってみると異常に柔らかく、ぬめりも感じやすいです。
勿体ないという気持ちが食中毒に繋がるケースもありますので、劣化がひどい生姜は捨ててしまいましょう!
見分け方をマスターすれば、身体に害を及ぼすこともなくなりますね。
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