お中元の熨斗の種類と選び方!相応しくないNGと熨斗の必要性!
夏のご挨拶として、日頃からお世話になった方へ感謝の気持ちを込めて贈る「お中元」。
ギフトには熨斗(のし)をかけて贈るのが一般的です。
ただし、お中元に使用できる熨斗の種類は決まっており、当然相応しくないNGもあります。
選び方を間違えると「常識のない人」と思われてしまうため、注意が必要です。
また、水引き、表書き、名入れなどの基礎知識を身につけておくと、様々なシーンで役立ちます。
そこで今回は、お中元の熨斗の種類と選び方!相応しくないNGと熨斗の基礎知識!というテーマで詳しくご紹介しますね!
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お中元の熨斗の種類と選び方!
お中元のギフトには熨斗をかけるのが一般的ですが・・・
正式には「熨斗紙(のしがみ)」と「掛紙(かけがみ)」の2種類に分かれます。
あまり知られていませんが、両者には以下のような違いもあります。
- 熨斗紙=熨斗と水引きが印刷された紙
- 掛紙=水引きのみが印刷された紙
どちらも省略して「熨斗をかける」といった表現も珍しくはありませんが、お中元に使える種類には決まりがあります。
特に、水引きの形に注目しておけば、選び方で失敗することはほとんどありません。
尚、お中元は慶次(祝い事)ではなく、進物(贈答品)にあたりますので、印刷物である熨斗紙か掛紙を使うことがほとんどです。
お歳暮を含め、相応しいとされる種類を以下にご紹介します。
紅白蝶結び(花結び)・熨斗(蝶花形)
お中元の熨斗で最もスタンダードな紅白蝶結び(花結び)。
水引きの形が「何度ほどいても結び直せる形」になっているのが特徴です。
そのため、何度あってもよい慶事(祝い事)などにも幅広く利用されています。
水引きの本数は丁寧度のランクにより3本、5本、7本、10本がありますが、お中元やお歳暮は5本か7本であれば十分です。
【紅白蝶結びの主な用途】
- 出産祝い
- 入学祝い
- 御年賀
- お中元・お歳暮
- 御礼・謝礼
- 長寿のお祝い(還暦、古希、喜寿、米寿など)
- 何度あってもよい内祝い
紅金蝶結び(花結び)・熨斗(蝶花形)
水引きの色には紅白以外にも「紅金」「紅銀」などの組み合わせもあります。
特に印刷物では白は見にくいという理由もあり、様々な工夫が施されています。
お中元の場合、蝶結びであればどちらを選んでも差し支えありません。
熨斗・宝づくし
水引きの右上にある「熨斗」にも種類があり、色や形も様々なものがあります。
白と赤の「蝶花形」の他にも、紺と赤を基調とした「宝づくし」もよく使われています。
お中元に利用する際は、いずれを選んでも問題ありません。
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紅白蝶結び(花結び)・熨斗なし
お中元に肉や魚などの生鮮食品を贈る際には、熨斗なしの掛紙を選びます。
熨斗の中央にある縦長の黄色い紙は「伸(の)したアワビ」を表しています。
昔から「生ものを贈ります」というサインでもあるため、肉や魚の場合は意味が重複してしまうのです。
その他、ハム、ベーコン、鰹節などの加工品は生ものではありませんが、熨斗なしの掛紙を使用するのが正しいマナーとされています。
水引きは蝶結びであれば、紅白、紅金、紅銀でも問題ありません。
短冊のし
短冊のしは熨斗を簡略化したもので、縦長で様々なタイプがあります。
通常、ギフトの右端に糊やテープで貼り付けるものです。
簡略化したものであるため、親しい相手にお中元を贈る際には選んでも問題ありません。
ただし、自分のより目上の方に贈る場合は失礼に当たるため、一般的な熨斗をかける方が無難ですね。
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お中元の熨斗に相応しくないNGは?
熨斗(掛紙)にも様々な種類がありますが、お中元に相応しくないものもあります。
特に結婚式や弔事に使用するものはNGとなりますので、選び方には注意が必要です。
目安としては水引きの色や形を見れば、簡単に区別できます。
では、お中元の熨斗でNGとされるものを下記にご紹介しておきますね!
紅白結び切り・熨斗あり
水引きの形が紅白結び切りになっている熨斗は、お中元には使えません。
結び目が簡単にはほどけない形になっており、結婚式(婚姻)など1度きりのお祝いに使用されるものです。
水引きの色にも「紅金」「紅銀」などがありますが、すべてNGとなります。
逆に結び切りでなければ、大抵はお中元の熨斗として選んでも問題ないでしょう!
【紅白結び切りの主な用途】
- 結婚祝い
- 結婚式引出物
- 婚姻の内祝い
- 快気祝い
- 快気祝いの御礼
紅白結び切り・熨斗なし
熨斗なしの紅白結び切りもお中元にはNGです。
主な用途はお見舞いくらいで、あまり使用頻度も高くありません。
白黒結び切り・熨斗なし
白黒結び切りの掛紙は弔事用となります。
白の代わりに金色を使用したものもありますが、黒が含まれればお中元にはNGです。
弔事用も何度もあってはいけない結び切りの水引きで、さらに熨斗もありませんね!
【紅白蝶結びの主な用途】
- 通夜
- 葬儀
- 法要
- 弔事のお返し
お中元の熨斗の必要性は?
贈り物を贈る際は、必ずしも熨斗(掛紙)をかける必要性はありません。
綺麗でかわいいラッピングをして贈ることもよし、とされています。
ただし、お中元は日頃からお世話になっている人への感謝の気持ちだけでなく、「これからもよろしくお願いします」といった意味が込められた贈答品です。
目上の方に対する贈答品に熨斗をかけないのは「失礼」という見方もされがちですよね。
特に、年配者の方は日本の伝統やしきたりを重んじる傾向が強いため、お中元やお歳暮にも熨斗をかけておく方が無難です。
暑中見舞いと同様、相手のことを気遣って贈るものですので、一般的には必要と考えておくべきでしょう。
会社の上司、同僚、取引先の個人、親戚などの場合も、熨斗を付けておくと礼儀をわきまえた形にはなりますよね。
一方、親しい友人に贈る際はラッピングのみにするか、「親しき中にも礼儀あり」と考えるかは個人の判断となるでしょう!
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まとめ
お中元に使用可能な熨斗の種類と選び方についてご紹介しました。
基本的には水引きの右上に熨斗があるもので、紅白蝶結びのものが理想的です。
スーパーやドラッグストアなどに置いて有るものは用途が書かれているものも多いため、確認してから購入してくださいね。
お歳暮の場合も同じものが使えますよ。
また、生鮮食品は「熨斗なし」が正解ですが、ネット通販やデパートでは対応できない場合もあると思います。
掛紙以外でも著しく失礼に当たる訳ではありませんので、柔軟に考えて良いでしょう!
お中元で喜ばれる人気のギフトもある程度決まっていますので、定番の品が無難かもしれませんね。
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