酢豚にパイナップルが入っている理由とは?起源は昔の中国にある!
酢豚の中に入っているパイナップルって、ちょっと異質じゃないですか?
なぜ肉や野菜だけでも美味しい酢豚にフルーツを入れたのか、その理由を知りたいという人も多いようです。
確かに「気持ち悪い」と言って食べない人もいますよね…。
好き嫌いという論争もずっと続いていますが、どうやらパイナップルを入れるようになった起源は「昔の中国」にあると言われています。
豚肉を柔らかくする効果を期待して入っていると思いがちですが、実は全く異なる理由で入っているのです。
そこで、今回は酢豚にパイナップルが入っている理由や、好き嫌いと分かれる意見についても併せてご紹介します!
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酢豚にパイナップルを入れる理由とは?
そもそも、なぜ酢豚にパイナップルを入れることになったのか、そこが一番気になるところですよね。
嫌いな人にとっては「まったく理由がわからない」「意味不明」と意見も多いです。
カレーにりんごを入れることもありますが、隠し味程度で気になりませんし、なぜか酢豚だとパイナップルの主張が強過ぎますよね。
起源を調べてみると、昔の中国までさかのぼります。
起源は昔の中国にある!
中華料理の歴史は古いですが、パイナップル入り酢豚の起源は、昔の中国・清(1644~1912)の時代にあります。
広東料理の代表格ですが、中国では「故老肉」や「糖醋肉」と表記され、地域によって発音も変わってきます。
清の初期までは酢豚に山芋を使っていたようですが、ある理由からパイナップルを使うように変化していきました。
その理由とされているのが「欧米人への憧れ」でした。
中国の大都市の1つとされる上海は、イギリス領だった香港、さらにはフランスの影響力が強い場所でした。
その頃、ヨーロッパからパイナップルが入ってきて、当時は1個90万円ほどもする高級食材として扱われていました。
そんな高級食材であるパイナップルを酢豚に入れることで、「酢豚は高級料理なんだ」という印象を欧米人に与えたかったようです。
実際に入れてみたら豚肉やお酢との相性もよく、パイナップルの酸味が加わったことでより甘酸っぱい酢豚が誕生しました。
欧米人への憧れを理由に誕生した新しい酢豚ですが、今では日本同様、欧米でも大人気の料理となっています。
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肉を柔らかくするからは嘘!
酢豚にパイナップルを入れる理由として、「肉を柔らかくするため」という話を聞いたことがありませんか?
よく言われることなのですが、実はこれ嘘なのです!
確かにパイナップルには肉を柔らかくする効果のある酵素を含んでいます。
タンパク質分解酵素(システインプロテアーゼ)の一種に分類される「ブロメライン」という酵素の力によるものです。
私たちの体もタンパク質で構成されていますので、パイナップルを食べると口の中がピリピリしたり、喉がイガイガしたりする原因になり得るものです。
ただし、60度以上に加熱するとその効果も失われてしまいます。
調理前の生のパイナップルの場合、肉を柔らかくする効果がありますので、その違いは覚えておくといいですね。
ちなみに、酢豚にはパイナップルの缶詰を使う人も多いです。
缶詰はそもそも加熱処理されていますので、下ごしらえの段階でも効果は得られません。
酢豚にパイナップル・好き嫌いがわかれる理由は?
酢豚にパイナップルを入れると、大抵「好き」「嫌い」「どっちでもいい」という3つの意見に分かれます。
なかでも好き嫌いに分かれる人に理由を聞いてみると、面白い意見が返ってきます。
実際にアンケートに答えた人の意見をまとめてみますね。
好きという人の理由は?
まずはパイナップル入りの酢豚が好きな人の理由を見てみましょう。
- 甘酸っぱいパイナップルとのハーモニーがたまらない
- 酢豚の油分を分解してくれそうな気がする
- パイナップルは肉の消化酵素だから、一緒に食べるとたくさん食べられる
- 一度食べたらクセになる
- そもそもパイナップル自体が大好きだから抵抗がない
- パイナップルが入っていないと酢豚じゃない
消化酵素だからたくさん食べられるとは思えませんが、実にいろんな理由があるんですね。
「酢豚の甘酸っぱさに合っている」「中華料理は油が多いのでなるべく減らしたい」という意見も多いようです。
確かにパイナップルが入っていると味のアクセントになりますし、サッパリ食べられるイメージも強いですね。
嫌いという人の理由は?
続いてパイナップル入りの酢豚が嫌いな人の理由を見てみましょう。
- 熱い(温かい)フルーツは食べたくない
- おかずにフルーツはあり得ない
- パイナップルはそのまま食べた方が美味しい
- そもそもなんで入っているのか意味がわかんない
- はじめて入れた人の気が知れない
- せっかくの酢豚が台無しになる
- 酢豚だけじゃなく、冷麺のりんごやサラダのみかんなども許せない
嫌いな人はけっこうキツい意見も多いですね。
やはり、おかずに温かいフルーツが許せないという人は多いのではないでしょうか…。
酢豚にパイナップルを投入するタイミングは?
酢豚を調理する際、どのタイミングでパイナップルを投入していますか?
まず、パイナップルに肉を柔らかくするする効果はないものと考えて下さい。
特に家庭で作る時には、わざわざ生のパイナップルを買ってくることもないと思いますので、缶詰を使うことを前提に考えてみます。
缶詰の場合は加熱処理されているため、そのまま食べられますよね。
ですので、入れるタイミングはいつでもいいというのが結論です。
あえてオススメのタイミングを挙げるとしたら、やはり酢豚が出来上がる直前ですね。
パイナップルはあまり炒めすぎると色合いも悪くなってしまいますし、水分もたくさん出てきます。
酢豚に入れた他の野菜まで水っぽくなりますので、最後に入れてサッと絡める程度が理想的です!
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まとめ
- パイナップルを入れる起源は中国の清の時代で、理由は欧米人への憧れだった
- 肉を柔らかくするというのは嘘
- パイナップルの甘酸っぱさが理由で、好き嫌いがかなり分かれる
- 酢豚を作る時は、パイナップルは仕上げに入れるのがベスト
酢豚にパイナップルを入れるのは高級感を印象付けるためで、他には特に理由はありません。
また、好きな人は入れて作る、嫌いな人は入れないでけ意見が多いこともわかりましたね。
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