お守りの中身を開けて見ると罰が当たる?袋の中にある内符について!
神社やお寺で授かるお守りは、特別な小さい巾着袋に入っていることがほとんどですよね。
ただ、中身を開けて見ると「罰が当たる」といった話を聞いたことがある方も多いと思います。
それだけでなく、寺社ごと設定されているご利益も無くなり、持っていても無意味になるという話もあります。
お守りの袋の中身を「内符(ないふ)」と呼びますが、神聖なパワーが宿る御札の一種です。
そもそも開けて見ることは少ないと思いますが、内符について知っておいて損はありませんよ!
そこで今回は、お守りの中身を開けて見ると罰が当たる?袋の中にある内符について!というテーマで詳しくご紹介します。
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お守りの中身を開けて見ると罰が当たる?
古来より、お守りには神仏のご加護、厄除け、魔除け、開運招福、願い事の成就などの効果があるとされています。
お守りの中身のことを「内符」と呼び、実際には薄い紙・厚紙・布・板・金属などで作られた御札が入っています。
御札は「神仏の依り代(憑依するもの)」でもあるため、中身を開けて見ると・・・
- 罰が当たって悪いことが起きる
- お守りの効力が失われ、ご利益が無くなる
といった迷信のような、古くからの言い伝えがあることも事実です。
本当に罰が当たるのを恐れるあまり、「お守りの中身を開けて見てしまった」という方は意外と少ないと思われます。
内符には御札ではなく、木彫り・金属製・プラスチック製の小さな神様や仏様の像が入っているものもあります。
ある意味、神仏のパワーが宿るものというより、御神体や仏様そのものが入っていると考えることもできます。
「お守りの中身を開けて見ると罰が当たる」といわれるのは、御札や神仏の像が外気に触れ、汚れなどが付着しないようにするための警告のようなものだと考えられます。
それだけ神聖なものが入っているという証拠でもありますので、とても大切に扱わなければなりません。
内府とは家の神棚に祀る御札だった!
また、もともと内符は家の神棚に祀っておく御札を携帯用に小さくしたものです。
昔は内符のみを授かるもので、自作の袋に入れたり和紙などに包んだりして持ち歩く習慣がありましたが、神棚用なので流石に大き過ぎますよね。
戦後になると、便利な携帯用の巾着袋に入れられるようになり、お守りとして肌身離さず持ち歩きやすくなっています。
個人的にはお守りの中身を開けて見たことで罰が当たったという人の話は聞いたことがありません。
もしご自身に何らかの異変が起きたとしても、天罰との因果関係を科学的に立証することは難しいですよね。
罰が当たるといわれるのは、お守りの中身を開けて見ることを防ぐための先人たちの知恵でもあります。
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お守りの中身だけって買えるの?
ご自身でお守り袋を作られる人も多いですよね。
家族や恋人のために巾着袋を手作りされる方の中には「お守りの中身だけを買いたい」という人もいます。
実際には、主に板でできた内符を和紙や小さな封筒に入れて購入できる神社やお寺もあります。
ただし、寺社の規模やお守りの販売量によっても異なってきます。
正月の初詣の時期以外であれば、神社やお寺も比較的混雑することもありませんので、時間的余裕のある時に電話で確認してみることをオススメします。
前述した通り、お守りの中身である内符は昔は袋に入れて販売していたのではありません。
なるべく外気に触れないように自作の巾着袋などに入れてしまえば、もちろん「罰が当たる」ということもありませんね。
お守りの中身だけを買える寺社もありますが、それは寺社ごとに異なると考えておきましょう!
お守りの中身の入れ替えはOK?
寺社で巾着袋に入ったお守りを購入し、中身だけを手作りの袋に入れ替えたいという人もいますよね。
この場合、罰が当たるようなことはありませんが、あまりオススメはできません。
というのも、お守りは内符だけを祈祷・お祓いをしたり、読経やお焼香などを施されたものではない可能性が高いからです。
外側の巾着袋にも神仏のパワーが宿っているケースが多いため、中身だけの入れ替えはなるべく控えたいところですね。
また、内符と巾着袋を引き離すことで、ご利益が失われるという考え方もあります。
中身だけの入れ替えを行うくらいであれば、内符のみを購入して自作の袋に入れた方がよさそうです。
もちろんすべてが手作りのお守りで、内符ではなくパワーストーンやメッセージ入りの自作の御札を入れている場合は、新しい袋に入れ替えを行ってもよいでしょう!
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お守りの中身だけを持ち歩くのはNG?
寺社で購入したお守りの中身だけを持ち歩くのは、もちろんNGになります。
例えバッグなどに大切に入れていたとしても、内符に汚れがついてしまうことは目に見えています。
それこそ「罰当たりな行為」といわざるを得ませんので、専用の巾着袋に入れて持ち歩きましょう。
前述した通り、内符には小さな神仏の像が入っているなど、御神体や仏様そのものや依り代という考え方もあります。
薄い紙一枚しか入っていない場合もありますが、「祈りの言葉」などが書かれていて立派な内符となります。
お守りの中身だけを裸同然で持ち歩く行為はいうまでもなくNGですので、ご注意くださいね。
また、大切な人からいただいた完全手作りのお守りも、人の思いや祈りが込められていますよね。
袋が汚れてしまったからといって、中身だけを出して持ち歩くのは避けた方がよいでしょう!
お守りの中身に女性の髪の毛を入れるのはなぜ?
お守りの中身に「女性の髪の毛を入れる」という話を聞いたことがありませんか?
これは、戦時中に戦地に向かう男性が「女性の大切な部分の毛」を入れていたことに由来します。
どこの部分かは明言を避けますが、下半身の毛だといえば察していただけるでしょう。
「弾丸除けのお守り」として入れられていたという説が有力で、特にバージンの女性の毛は重宝されたといわれています。
単なる語呂合わせや女性の体の神秘性の象徴として、お守りの中身に入れてられていたようです。
現在では、女性の髪の毛を入れる男性がいますが、それは恋人同士などに限定される場合がほとんどです。
好きでもない男性から頼まれても、「気持ち悪い」と思ってキッパリ断った方が無難ですよね。
お守りは買うものではなく授かるもの!
正しい表現としては、「授かる」「授与される」「受ける」などを使います。
「神仏からの授かり物」として大切に身に着けておく物でもありますので、「買う」などは相応しくないとされています。
初詣の参拝の時に見かけることも多いですが、寺社でお守りを扱っている場所を「授与所」といいます。
とくに神社の場合は社務所と併設されていることも多く、お守りを授かる時には巫女さんが「どうぞ御納めください」といわれます。
お寺では僧侶の方が対応してくださいますが、基本的には同じような言葉を使用されます。
お守りの数え方にも注意!
お守りの数え方にも注意すべき点があります。
「1つ、2つ」や「1個、2個」ではなく、「1体、2体」と数えます。
とくに神社で授かるものは「神様の分身」「御神体」という意味合いが強いため、「体(たい)」という数え方が相応しいですね。
一方、お寺で授かるものは仏様への「祈りの結晶」「祈りの賜物」などと考えられる傾向もありますが、同じく「体」を使います。
もちろん神棚などに飾る御札なども、「1枚、2枚」ではなく「1体、2体」と数えましょう!
普段はお守りの数え方を意識することも少ないですが、初詣などに参拝する時は知っておくと便利ですね。
ちなみに神様の数え方は「1柱、2柱」、神社に祀ってある祭神は「1座、2座」ですので、逆に紛らわしく感じますよね。
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お守りの中身を開けて見ると罰が当たる?袋の中にある内符について!のまとめ
普通に生活している分には、お守りの中身を開けたり見たりすることはほとんどありませんよね。
ただ、授かった時に「ついつい見たくなる衝動に駆られる」というのも人の心理にあると思います。
「中身を見ると罰が当たる」というのは、内符をなるべく綺麗に保護するための警告であり、いつしか言い伝えとなったようです。
神仏のパワーが宿るものと考えると、あながち間違ったことではないような気もします。
今ではお守り袋を手作りする女性も増えていますので、内符を扱う際はくれぐれも注意しましょう!
お守りは買うものではなく授かるものであることや、数え方なども知っておいて損はありませんね。
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