冬至のゆず湯の作り方!ネットに入れるのもオススメ!効果・効能は?

冬至にはゆず湯に入ることが定番となっていますね。
普段から入るわけではありませんので、作り方が気になる方も多いのではないでしょうか?
昔の人の知恵で、冬至と湯治(とうじ)、ゆずと融通(ゆうずう)の語呂合わせで、「湯治で一年中融通よく」という意味で始まりました。
体によい効果・効能がたくさん期待できますので、ぜひゆっくりと浸かりたいですね。
そこで今回は、冬至のゆず湯の作り方!ネットに入れるのもオススメ!効果・効能は?というテーマで詳しくご紹介します!
冬至のゆず湯の作り方!
まずは冬至のゆず湯の作り方を見ていきましょう。
湯船にぷかぷか浮いているイメージがありますが、全部で4つのパターンがあります。
入れ方によってゆずに含まれているクエン酸やリモネンなどの成分がお湯に溶け出し、香りが広がりやすくなります。
ご家庭に合った方法で楽しんでみてくださいね。
丸ごと入れる
1つ目の作り方は丸ごと入れる方法です。
冬至のゆず湯といえば、たくさん浮かべるのが風情があってよいですね。
農薬が付いている場合もありますので、一度洗ってから入れるようにしましょう。
そのままの状態でお風呂に入れると、肌の弱い方は肌荒れを引き起こすこともあります。
また、ゆずを丸ごと入れる作り方の場合は少なくとも5個以上は欲しいところです。
多く用意することができれば、より香りを楽しむことができますよ。
カットしていれる
冬至のゆず湯で香りを楽しみたい方は、カットして入れた作り方がオススメです。
エキスが出やすくなりますので、数が少なくてもOKです。
切り方に決まりはありませんので、半分や輪切り、くし型などお好みでカットしましょう。
ただしあまり小さくしてしまうと、ゆず湯に実やタネが浮いてしまうことがあります。
また、成分が出やすくなりますので、肌の弱い方はピリピリしてしまう可能性も出てきます。
せっかく冬至に体を温めるためのゆず湯ですので、ゆっくりお湯に浸かれるよう、気をつけたいですね。
皮だけ入れる
肌のピリピリが気になる方は、皮だけ入れて冬至のゆず湯を楽しみましょう。
この作り方なら、実やタネでお湯を汚すこともありませんので安心ですね。
香り成分であるリモネンは、皮に多く含まれているので十分楽しむことができます。
ゆずは包丁でリンゴの皮のように円を描くように剥いたり、ピーラーを使ってもOKです。
また、果実は残りますのでゼリーやジャムなどの料理に使うことが可能です。
冬至のゆず湯で使ったものは再利用が難しいため、皮だけ入れるのが一番むだのない作り方となります。
穴を開けて入れる
最後に、ゆずに穴を開けて入れる作り方です。
湯船に浮かせて風情も楽しみたいけど、数を用意できない場合におすすめです。
穴を開けることで、カットした時のように成分が出やすくなりますよ。
ただし、あまり穴を開けすぎるとゆずの実やタネが出てきてしまいますので注意が必要です。
また、こちらの作り方でもカットしてゆず湯にした時と同様に、肌がピリピリする可能性があります。
いきなりたくさん穴を開けるのではなく、様子を見ながらにしましょう。
冬至のゆず湯はネットに入れるのもオススメ!
冬至のゆず湯で丸ごと入れる方法以外でしたら、ネットに入れるのがオススメです。
種や実の部分が散らばらないため、流す時に排水溝に詰まる心配がありません。
使えるネットとしては、以下のものが挙げられます。
- みかんを買った時のネット
- 洗濯ネット
- 生ゴミネット
- ストッキング
ご家庭に1つはあるものだと思いますので、冬至にはぜひ活用してみてくださいね。
また、ネットに入れてゆず湯にすることで、洗濯水として再利用も可能になります。
香りは残りますが、ゴミを出すことはなくなりますので安心です。
給水ポンプを利用してお風呂の残り湯を洗濯機に移している場合は、特に注意が必要です。
吸い上げる時にゆずのカスや種などが引っ掛かり、ポンプが傷んでしまうこともあります。
冬至のゆず湯の効果・効能は?
ここからは冬至のゆず湯の効果・効能について見ていきましょう。
もともとは客寄せのためや、語呂合わせから始まりましたが、体によいことがたくさんあります。
ぜひゆず湯の効果・効能を知って、楽しんでくださいね!
保温効果
冬至にゆず湯に入るのは、体が温まるからというのはよく聞きますよね。
昔からの言い伝えですが、実際に研究をした方がおり、科学的にも効果があることがわかっています。
「伝統的入浴法に対する科学的検討(ゆず湯、みかん湯、ドクダミ湯) 」という、国際医療福祉大学大学院の教授である前田眞治さんの結果をご紹介します。
実験方法は以下の通りです。
健康な女性( 26.3±0.6 歳) 3 名 に、40 ℃のさら湯(水道水)とゆず湯(10 個/200L浴槽)にそれぞれ 15 分間全身浴をしてもらう。
入浴前と入浴直後と出浴から 20 分間の体温の変化を測定。
入浴後の温度上昇は水道水が 0.9 ℃だったのに対して、ゆず湯は 1.5 ℃と高い温度上昇を示した。
サーモグラフィーでも体温変化を測定。
やはりゆず湯では水道水と比べて体温がより上昇。
さらに、入浴後の保温効果についても検証。
ゆず湯では水道水と比べて入浴直後の体温が高く、その上昇した体温もより長い時間持続した。
【結果】
- 水道水よりゆず湯のほうが、入浴中の温まりが早く体温も高くなる。
- 湯上がり後の体温も、さら湯よりゆず湯のほうが長く高く保たれる。
やはり科学的に証明された効果・効能があると、信頼度もアップしますね!
昔の人の知恵は、理にかなっていることがお分りいただけたかと思います。
ゆず湯に入り、ぽかぽかの保温効果を感じながら夜を過ごしましょう。
冬至だけでなく日頃から入れば、寒さの厳しい時期も乗り越えられそうですね。
風邪予防
ゆず湯に入ることで、風邪予防にもよいことがわかっています。
体を温める効果があることも理由の1つですが、実は平安時代から薬としての効能が民間にも伝わっていました。
抗菌や消炎、血行促進作用のあるリモネンやα-ピネン、ヘスペリジンなどが多く含まれているためです。
それに加え、抗酸化作用のあるビタミンCも豊富ですので、効果があるのは一目瞭然ですね!
また風邪予防だけではなく、タネにあるオイルには、抗アレルギーの効能があることもわかっています。
冬至のゆず湯には、身を丸ごと入れて入るのがよさそうですね。
疲労回復
ゆずには体内の代謝作用を円滑にする効果のある、クエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれています。
そのため疲労回復にも役立ちます。
なにも入れていないお風呂でも気持ちいいですが、そこにゆずの効能が加わればさらに癒やされること間違いなしです。
冬至までの1年間で溜まった疲労を回復し、また運気を上げていいスタートを切りたいですね。
肩凝り解消
お風呂に入るだけで体が温まりますが、ゆず湯に入ればさらに血行促進の効果も期待できます。
リモネンやα-ピネン、ヘスペリジンなど香りも加わり、肩凝りを解消してくれます。
これは血液の流れが活性化することにより体中の老廃物や毒素が流れ、悪いものをすべて排出できるためです。
疲労回復にも繋がりますし、ゆず湯の効能がどれだけすごいのかがわかりますね。
また筋肉や関節も柔らかくなるため、肩凝り解消だけでなく、冷え性腰痛の改善にも効果的です。
体のふしぶしが痛む人は、冬至には普段以上にゆず湯にゆっくり浸かるとよいでしょう。
美肌効果
冬至に活躍するゆずには、柑橘類でもトップクラスと言えるほどビタミンCが豊富です。
美肌効果を得るには必要不可欠の成分ですので、毎日でも入りたいくらいですね。
果実100gにつき約40mg、皮にはさらに多い約150mgものビタミンCが含まれています。
そのためゆず湯を作る際には、皮をメインに入れることがオススメです。
お湯にビタミンCが溶け、お肌に浸透していきます。
それによって潤いとハリを与え、保水性を高めてくれる効能があります。
特に冬至の時期は乾燥がひどくなるため、乾燥肌の予防やバリア機能の効果が欲しいところです。
肌荒れにお悩みの方は、ゆず湯にゆっくり浸かり、全身で効能を感じていただきたいと思います。
リラックス効果
ゆず湯といえば香りがよく、浴室に入っただけでも落ち着けますよね。
最近では病院や介護施設の代替医療のアロマテラピーとして導入うされるほど、リラックス効果は注目されています。
ゆずの香りの素であるリモネンは、気体となって飛び散るという特徴があります。
そのため、お風呂に入れて湯気とともに空気中にリラックスの効能が期待できる成分が漂います。
精油を抽出し、アロマオイルとして使われることもありますので、お風呂以外でも楽しみたい方はぜひご覧ください。
毎日入るのは難しいと思いますので、冬至にはゆずの実を入れ、その他の日は入浴剤などでリラックスするのがよいですね。
冬至のゆず湯の作り方!ネットに入れるのもオススメ!効果・効能は?のまとめ
冬至では定番のゆず湯の作り方や、効果・効能についてご紹介してきました。
丸ごと入れたりやカットして入れたりする方法がありますが、お湯を汚さないためにもネットに入れるのがオススメです。
ゆずには保温・風邪予防・疲労回復・肩凝り解消・美肌・リラックスなどたくさんの効果があります。
昔から薬としての効能が期待されており、現在では科学的に証明もされています。
今年の冬至にはゆず湯に入り、体をぽかぽかに温めて厳しい冬を健康に乗り切りたいですね!
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